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「成道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

成道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
悉達多は六年の苦行の後、菩提樹《ぼだいじゅ》下に正覚《しょうがく》に達した。彼の成道の伝説は如何に物質の精神を支配するかを語るものである。彼はまず水浴している。....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
ように考えるのは、沙門にあり勝ちの不量見《ふりょうけん》じゃ。世尊《せそん》さえ成道《じょうどう》される時には、牧牛《ぼくぎゅう》の女難陀婆羅《むすめなんだばら....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お笑いぐさですよ」と、仙吉も声をあげて笑った。「なんでも二、三日まえ、あいつが御成道《おなりみち》の横町を通ると、どこかの古道具屋らしい奴と紙屑屋とが往来で立ち....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
います」 「かしこまりました」と、亭主は答えた。 そのあくる日である。下谷|御成道《おなりみち》の道具屋の隠居十右衛門から町内の自身番へとどけ出た。昨夜、中の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、三河町の親分、不思議な所で……」と、男は見かえって声をかけた。 彼は下谷の御成道《おなりみち》に店を持っている遠州屋才兵衛という道具屋である。もっぱら茶道具....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。朝まいりの人も少なかった。半七はゆっくり拝んで帰った。 その帰り途に下谷の御成道へさしかかると、刀屋の横町に七、八人の男が仔細らしく立っていた。半七も商売柄....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のは光明弁天というのであった。かれ自身の云うところによれば、ある夜更けに下谷の御成道を通ると、路ばたの町屋の雨戸の隙間からただならぬ光りが洩れているので、不思議....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
原理」、「縁起の真理」を体得せられて、ついに仏陀となったのであります。菩提樹下の成道、というのはまさしくそれです。げに、わが釈尊をして、真に仏陀たらしめたものは....
風流仏」より 著者:幸田露伴
、憤発の勇を加えしなれば冴し腕は愈々冴え鋭き刀は愈鋭く、七歳の初発心二十四の暁に成道して師匠も是までなりと許すに珠運は忽ち思い立ち独身者の気楽さ親譲りの家財を売....
離魂病」より 著者:岡本綺堂
である。西岡は下谷御徒町の親戚をたずねて、その帰り途に何かの買物をするつもりで御成道を通りかかると、自分の五、六間さきを歩いている若い娘の姿がふと眼についた。 ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
\と降ってまいりますから、駿河台を下りて昌平橋へ掛りました。此の昌平橋は只今は御成道の通りに架って居りますが、其の頃は万世橋の西に在りましたので、多助は山出しで....
」より 著者:岡本綺堂
にもきこえて、隠居の勘十郎も、主人の勘次郎も出て来た。 金兵衛はその日、下谷御成道の同商売の店から他の古道具類と一緒にかの兜を買取って来たのである。その店はあ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、とにかく、約束通り、私は、その宿所へ訪ねて見ると、それはなかなか立派な構え、御成道の大時計を右に曲って神田明神下の方へ曲る角の、昌平橋へ出ようという左側に、そ....
食指談」より 著者:佐藤垢石
兵衛などである。両国米沢町の権次というのは山鯨十五人前。油揚げ百五十枚が、下谷御成道建具屋金八。一把七、八十房ずつついた唐辛子三把を食った神田小柳町の車力徳之助....
西航日録」より 著者:井上円了
りけり 二十五日午前、光瑞上人に随半して、ブッダガヤに詣ず。また詩あり。 遠来成道地、俯仰思何窮、正覚山前月、尼連河上風、跡残霊樹下、塔聳宝林中、堪喜千年後、....