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我が君
「我が君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我が君の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「村の怪談」より 著者:田中貢太郎
、愚僧の法弟といたして、姫の後世を弔わせます」 僧は若侍の傍へ寄って来た。 「
我が君のありがたきお情けによって、一命は愚僧が貰いうけた、今日から出家して、愚僧....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。まだ若い甲冑武士で、何か不平そうに呟いていた。見覚えのある顔であった。 「ああ
我が君だ、晴信君だ!」はっきりそれが思い出された。 雪に蔽われた城が見え、そこ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
多年|弓箭《ゆみや》にかけて攻取ったる国郡をムザムザ手離さねばならぬは必定の事、
我が君今年正月七日の連歌《れんが》の発句に、ななくさを一手によせて摘む菜|哉《か....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
えど曾て切れざりしとよ、ヤイ、合点が行くか、藤四郎ほどの名作が、切れぬ筈も無く、
我が君の怯れたまいたるわけも無けれど、皆是れ御最期までも吾が君の、世を思い、家を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しうござりますまい。太閤殿下の御血筋を引き、この小早川の名家を御相続あそばされた
我が君――畏《おそ》るべきは後代の名でござりまする、あやかりあそばしませ――いま....
「三国志」より 著者:吉川英治
によって、西蜀漢中の分野ここに定まるとはいえ、なお前途の大統一を思う同気の輩は、
我が君が、あまりに世間の誹りを気にかけて、いわゆる謙譲の美徳のみを唯一の道として....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、帥の冠に 挿すとて詠める。 ちはや振る 香椎の宮の 杉の葉を ふたたびかざす
我が君ぞ 君 熊野詣でには、梛の木を折って、髪や冠にかざして帰る風俗があるから....