我利我利亡者[語句情報] » 我利我利亡者

「我利我利亡者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我利我利亡者の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
巡査辞職」より 著者:夢野久作
場所が場所だけに、村の人々の気持と全然かけ離れた別人種扱いにされながらも、平気で我利我利亡者《がりがりもうじゃ》に甘んじて、極めてヒッソリと暮しているのであった....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
強兵の政策を決議させる。その議員というのは政党屋が、全国各地方から拾い上げて来た我利我利亡者ばかりじゃないか。吾輩が、町から拾って来た動物のクズを殺して、博士を....
蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
の人々は積極的なようではあるが、また無用な勢力の浪費者であり、人の迷惑を顧みない我利我利亡者のように見える。しかし甲はまたある場合に臨んで利害を打算せず自他の区....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と言うんだろう、虫のいい話さ、ばかにしてやがら。雑魚《ざこ》の餌食になろうとも、我利我利亡者《がりがりもうじゃ》の手前たちの身代りになって沈めにかかるような、そ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の味方が、君の友が、僕一人である筈はない。 日本の農村はひどいねえ。百姓ぐらい我利我利亡者で狡猾な詭弁家はいないよ。農村は淳朴だの、その淳朴な百姓こそは真の愛....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
。あるいは第二の『フランケンスタイン』の如く、ただ理窟ばかりを知った、利己主義の我利我利亡者で、親爺の手にも、先生の手にも合わぬようなものを造り、かえって自分が....