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我慢強い
「我慢強い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我慢強いの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
んだ。あとで知る事だが、この男は我慢するんだ、何でも、癪《しゃく》にさわるくらい
我慢強いんだ。と僕らは、そう思ってたんだ。ところがどうだろう。まるっ切りやつは感....
「画の悲み」より 著者:国木田独歩
る。技術の巧拙は問う処でない、掲げて以て衆人の展覧に供すべき製作としては、いかに
我慢強い自分も自分の方が佳いとは言えなかった。さなきだに志村崇拝の連中は、これを....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
きれぬという風も見えた。 「そうでもねえんさ。」と小野は自分で頷いて、「女は案外
我慢強いもんさ。こっちから逐ん出そうたって、出て行くものじゃありゃしねえ。」 「....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
の人は死んだんだよ。」 彼女の顔つきが真実を語っているものなら、彼女は温和しい
我慢強い女であった。が、彼女はそれを聞いて、心の中に有難いと思った。そして、両手....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
ども人並の性情を有っておるから了解ることは能く了解る人である。ただその資質に一点
我慢強いところのある上に、維新の際妙な行きがかりから脇道へそれて遂に成るべき功名....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
そして出来るだけ我慢《がまん》してるというんだろう。然し病人には我慢は出来ない。
我慢強い方が戦には勝つにきまってるさ。僕はいつも負けている。然しお前との戦に負け....
「変な男」より 著者:豊島与志雄
中に埋めて、苦しさに足をぴんぴんやって死んでゆくのを眺めて、何奴《どいつ》が一番
我慢強いとか、何奴が一番息が長いとか、そんなことを云い合って面白がったそうです。....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
んな老齢な老人が、泳いでいるに至っては、鳥渡びっくりせざるを得ない。 「信州人は
我慢強いというが、いや何うも実に偉いものだ」 侍は感心してじっと見入った。 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
問に平然と堪え忍んでいるようなものではないか。どうも、オレの方が浦上切支丹よりも
我慢強いような気がしないが、変テコな話があるものだ。しかし、実にワガハイが一日三....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
羊の乳は絞りあげてしまうワ、あんた達の乱暴はなみたいていじゃないんだから、日ごろ
我慢強い大将《カボラル》もカンカンに怒《いか》って、あんた達のところへどなり込ん....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
とがあるだろうと思う。役者は役者で、やりにくいとか何とかいいますし、よほど親切な
我慢強い人でないと、喧嘩になってしまう虞れがある。米斎君はその点は割合に練れてい....