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我楽多
「我楽多〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我楽多の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。かつて文壇の梁山泊と称えられた硯友社、その星座の各員が陣を構え、塞頭高らかに、
我楽多文庫の旗を飜した、編輯所があって、心織筆耕の花を咲かせ、綾なす霞を靉靆かせ....
「故郷」より 著者:井上紅梅
んに言うがね。お前はお金持になったんだから、引越しだってなかなか御大層だ。こんな
我楽多道具なんか要るもんかね。わたしに譲っておくれよ、わたしども貧乏人こそ使い道....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
ゴロ弟ヲ喪イマシタノデ、イロイロ片附ケモノヲ致シマシタ、即チ財政整理デ、ソノ節『
我楽多文庫』ヲ見出シマシタカラ、遅マキナガラ返上ニ及ビマシタノデ、仰セノ通リアノ....
「我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
さのみ懐しいものではありません。何処の店の隅にも転がっているような一山|百文式の
我楽多玩具、それが私には甚く嬉しいんです。 私の少年時代の玩具といえば、春は紙....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
要品が次から次へと現れて来て、いつまで経っても果てしがないように思われる。一口に
我楽多というが、その
我楽多道具をよほど沢山に貯えなければ、人間の家一戸を支えて行....
「足迹」より 著者:徳田秋声
ものを始末していた。横浜へ来てから、さんざん着きってしまった子供の衣類や、古片、
我楽多のような物がまた一ト梱も二タ梱も殖えた。初めて東京へ来るとき、東京で流行ら....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
売買を渡世《とせい》にしていた貧しい夫婦ものであったらしい。 私はその道具屋の
我楽多《がらくた》といっしょに、小さい笊《ざる》の中に入れられて、毎晩|四谷《よ....
「道草」より 著者:夏目漱石
父から見ても養父から見ても、彼は人間ではなかった。むしろ物品であった。ただ実父が
我楽多《がらくた》として彼を取り扱ったのに対して、養父には今に何かの役に立てて遣....
「明暗」より 著者:夏目漱石
がどこかにないかという眼つきをした。けれども中には何にもなかった。上には殺風景な
我楽多《がらくた》が、無器用に積み重ねられているだけであった。下は長持でいっぱい....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ある。そこには笹竹《ささだけ》や芹などの雑草が生え、塵芥にまみれて捨てられてる、
我楽多《がらくた》の瀬戸物などの破片の上に、晩春の日だまりが力なく漂っているので....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
友社《けんゆうしゃ》はその三人に、丸岡|九華《きゅうか》氏が加わって創立され、『
我楽多文庫《がらくたぶんこ》』第一号が出たのは明治十八年五月二日だと考証されてい....