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戒め
「戒め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戒めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
片づけてしまおうとした事さえございます。
すると、恰《あたか》も私のその油断を
戒めでもするように、第二の私は、再び私の前に現れました。
これは一月の十七日、....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
位に保つことが必要なのである。しかしただ漫然と形式上の優位性にあまえることは厳に
戒めなければならない。 我々はむしろ仕事の価値観のうえではまったく俳優と等位に....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ましょう。妾の運命もこれまでだ!」 そういった妖女は、青竜王の身近くによると、
戒めの縄をズタズタに引き切った。しかし青竜王は覆面をとられたことさえ気がつかない....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
安達君来り、かつぶしを土産にくれる。 ◯女房大分よろし。安達君が私を叱りて軽挙を
戒めるのでたいへん御きげんなり。 ◯育郎ちゃん、ちょうど生後半年。今、うちに在り....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
やっと止るとウ氏が見ていた。「杖を後については見にくいです。横にならよろしい」と
戒められた。後からきた坊城が、「ほらみろ叱られたろう」というような笑い方をしてい....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
して居るのが皆んなかんかん虫の手合いである。其の間に白帽白衣の警官が立ち交って、
戒め顔に佩劔を撫で廻して居る。舳に眼をやるとイフヒムが居た。とぐろを巻いた大繩の....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
今日はあいにく帆村荘六がこの席にいないが、彼はこの怪物をここから出すことをかたく
戒めて行ったのだ。そこで次長は前へ進み出て、そのことを注意した。 すると室戸博....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
意あるが如き素振を認めたる連中は、これをお通が召使の老媼に語りて、且つ戯れ、且つ
戒めぬ。 毎夕|納涼台に集る輩は、喋々しく蝦蟇法師の噂をなして、何者にまれ乞食....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
…… そこで、急いで我が屋へ帰って、不断、常住、無益な殺生を、するな、なせそと
戒める、古女房の老|巫女に、しおしおと、青くなって次第を話して、……その筋へなの....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
文句があるが、これも印地打のために女子供が怪我をするといけないから表へ出るなと、
戒めたものであるらしい。 またそれほど烈しければこそ、多くの怪我人も出来て、後....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
に答えようとしましたが、ふと又思い出したのは、「決して口を利くな」という鉄冠子の
戒めの言葉です。そこで唯|頭を垂れたまま、唖のように黙っていました。すると閻魔大....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
。六十歳の人が二十代の人の無理をしようとしてもそれは無理というものですよ」 と
戒められた。私はそれ以来夜分はいっさい筆を執らないことにしている。 ふりかえっ....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
亜戦下の国民はあらゆる困苦に耐えています。節電は街を暗くし、交通機関も無駄な旅を
戒めています。何となく私達の修行時代、明治年間を想わすものがありますが、若きその....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一定独立の見なきは、ひいて一国の上に及ぶ。いやしくも国家の独立に志あるもの、あに
戒めざるべけんや。これ、余が国家のために、欧米政教の関係を実視せんことを欲せしゆ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
リウマチスに冒されブレスラウに病臥中、カール十二世伝を書いて彼の軽挙暴進の作戦を
戒め、会戦は敵の不意に乗じ得るかまたは決戦に依り、敵に平和を強制し得る時に限らざ....