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戦う
「戦う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
じゃないですか。いや、少くとも男らしくないじゃないですか。英雄と云うものは、天と
戦うものだろうと思うですが。」
「そうさ。」
「天命を知っても尚、
戦うものだろう....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
あの幻を見せたものが、泥烏須《デウス》でない事だけは確かだった。
「この国の霊と
戦うのは、……」
オルガンティノは歩きながら、思わずそっと独り語《ごと》を洩ら....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の敵《かたき》にしているのだとかいうことです。
クラバックは全身に情熱をこめ、
戦うようにピアノを弾《ひ》きつづけました。すると突然会場の中に神鳴りのように響き....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
大唐の軍を伐《う》つ。大唐、便《すなわ》ち左右より船を夾《はさ》みて繞《めぐ》り
戦う。須臾《とき》の際《ま》に官軍《みいくさ》敗績《やぶ》れぬ。水に赴《おもむ》....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
強ければ――」
「仕方がないと云うのですか。たとい仕方がないにしても、私はやはり
戦うのです。」
櫛名田姫《くしなだひめ》はまた顔を赤めて、帯に下げた鏡をまさぐ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ところはない。殊に小児と似ているのは喇叭《らっぱ》や軍歌に皷舞されれば、何の為に
戦うかも問わず、欣然《きんぜん》と敵に当ることである。
この故に軍人の誇りとす....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
も、年月の経る間には、おなじ背戸に、孫も彦も群るはずだし、第一|椋鳥と塒を賭けて
戦う時の、雀の軍勢を思いたい。よしそれは別として、長年の間には、もう些と家族が栄....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
大戦に比べると、空軍の大進歩、戦車の進歩などがありますが、十分の戦備と決心を以て
戦う敵線の突破は今日も依然として至難で、戦争持久に陥る公算が多く、まだ持久戦争の....
「転機」より 著者:伊藤野枝
るためには戦わねばならない。そして同時に、もっと自分よりも可愛想な人々のためにも
戦うことはできないであろうか。 私が今日まで一番自分にとって大切なこととしてい....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の木も、栗の木も、背戸の奥深く真暗な大藪の多数の蛇と、南瓜畑の夥多しい蝦蟇と、相
戦う衝に当る、地境の悪所にあって、お滝の夜叉さえ辟易する。……小雀頬白も手にとま....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
けたらば、船はきっと覆ってしまったかも知れない程に、船上の人間たちは、生のために
戦う意志もなく、ただ全くぽかんとしていた。そのうちに、ようようのことで二、三人の....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
つで、浮世の浪に揉み立てられるかといじらしい。但その頭の獅子が怒り狂って、たけり
戦う勢である。 勝では可い! ト草鞋を脱いで、跣足になって横歩行をしはじめた....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
白砂だから濡れても白い。……鵲の橋とも、白瑪瑙の欄干とも、風の凄じく、真水と潮の
戦う中に、夢見たような、――これは可恐い誘惑でした。 暴風雨のために、一夜に出....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
水を限る。ただし強制するにあらず。戦争を厭忌し、平和を主張す。自衛のために他国と
戦うは、今日の勢い万やむをえずとするも、自国の膨張を図らんために、ほかの国を侵奪....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
単には成功しなかったらしいのである。空軍の大進歩、戦車の発達も充分準備し決心して
戦う敵線の突破は至難である事を示している。 第一次欧州大戦では仏、白の戦闘意志....