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「戦士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
木村――葉子には義理にも愛も恋も起こり得ない木村ばかりが、葉子に対するただ一人の戦士なのだ。あわれな木村は葉子の蠱惑《チャーム》に陥ったばかりで、早月家《さつき....
鎖工場」より 著者:大杉栄
。自我の権威の試金石である。俺達の圏内に、漸々になまけものを引寄せて、そいつらを戦士に化せしめる磁鉄である。 そしてこの戦闘は俺達の間の生活の中に、新しき意義....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
合に臨んでも、なお濡るるを恐れておった卑怯者も、一度溝にはまって全身水に漬っては戦士が傷ついて血を見たにも等しいものか、ここに始めて精神の興奮絶頂に達し猛然たる....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に並んで、もう一連の旗が、するすると上って行った。 「うむ」 「おお」 艦隊の戦士たちは、言葉もなく、潮風にヒラヒラとひらめく信号旗の文句を、心の裡に幾度とな....
続獄中記」より 著者:大杉栄
いった、ちょっと手におえなかった一腕白少年が、その軍人生活のお蔭で、社会革命の一戦士になる。というほどのはっきりしたものではなくても、とにかくこの径路をその少年....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
某無人島にある潜水艦根拠地に一旦落ちついたのであった。 それから後、この悲憤の戦士たちは、非常な欠乏に耐えつつも、心を一に合して、遠大なるイネ帝国の再建にとり....
もくねじ」より 著者:海野十三
は、ここでもまた褒められた。褒めてくれたのは、仕上げの熟練工の木田さんという産業戦士だった。 「それごらんなさい。私はこのごろふわふわなんかしていませんよ。木田....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
りも豪華な空中の祭典を展開した。 「大丈夫、ボジャック」 「大丈夫!」 二人の戦士は、脇目もふらず、標識灯を守りつづけている。 砲撃目標が、だんだん山の方に....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
、幽霊船の出てくる前には、飢えと渇きとで、病人のようにへたばっていたのに、いまは戦士のように元気にふるい立っている。大雷雨も波浪も、必ず近よるなという注意書のあ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ぞ。皆、こっちへよって来い」 「よし、集ったぞ」 「では、はじめる。飛行島戦隊の戦士たち、ばんざーい」 「ばんざーい。――この次は、飛行島をヨコハマの岸壁につけ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
だ、ボールト老人はもう一方の隅で夕方のパイプをくゆらしながら、木でつくった小さな戦士が両手に剣をもって、納屋の尖塔のいただきで、勇敢に風と戦っているさまを見てい....
彼等流浪す」より 著者:小川未明
があったか知れない。そこには同志を求めて、追われ、迫害されて、尚お、真実に殉じた戦士があったか知れない。 彼等は、この憧憬と情熱とのみが、芸術に於て、運動に於....
作家としての問題」より 著者:小川未明
するかぎり、永久に働きかけるものです。真の芸術の強味はこゝにあります。芸術戦線の戦士は、すべからくこの信念に生きなければならぬものです。 都会に、多くの作家が....
自分を鞭打つ感激より」より 著者:小川未明
、感激たる上に於てのみ価値あるからには、芸術家は、すべからく、野に立って、叫ぶの戦士たらなければなりません。常に、自分を鞭打って止まざる至高の感激が、何よりも美....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ともに刺し違えて死んだ筋肉上の塚ですから、肉体の他の部分にとっては感謝すべき無名戦士の墓です。 また、熱だの痛みなどというものも肉体が不健康状態に陥ったとき、....