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戦役
「戦役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
て聞かせたのだが。――」
君も知っている通り、千枝子の夫は欧洲《おうしゅう》
戦役中、地中海《ちちゅうかい》方面へ派遣された「A――」の乗組将校だった。あいつ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
……」
少将はほとんど、感傷的に、将軍の逸話《いつわ》を話し出した。それは日露
戦役後、少将が那須野《なすの》の別荘に、将軍を訪れた時の事だった。その日別荘へ行....
「或る女」より 著者:有島武郎
をひっさげて世の中に出て来る時の華々《はなばな》しさをうわさし合った。ことに日清
戦役という、その当時の日本にしては絶大な背景を背負っているので、この年少記者はあ....
「或る女」より 著者:有島武郎
かしそれと同時に日清《にっしん》戦争を相当に遠い過去としてながめうるまでに、その
戦役の重い負担から気のゆるんだ人々は、ようやく調整され始めた経済状態の下《もと》....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
守の間に「動員令発せらる」という号外が家にも来ていたからだった。僕はもちろん日露
戦役に関するいろいろの小事件を記憶している。が、この一対の高張り提灯ほど鮮かに覚....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
が日本領土内には敵の一兵も侵入することを許さなかったのである。然るに、今次の日米
戦役に於ては、全く事情を異にして戦闘区域は国外に限定を許されず、吾が植民地は勿論....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
。それが父の唯一の道楽でもあり楽しみなんですが、それというのもそのお友達は、日露
戦役に生き残った戦友で、逢えばその当時のことが思い出されて、ちょっとやそっとでは....
「河明り」より 著者:岡本かの子
を悔い、不実を詫びたので、堺屋ではこの母をも共に引き取った。 母は夫と共に日露
戦役後の世間の好景気につれ、東京の下町で夫婦共稼ぎの一旗上げるつもりで上京して来....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
た。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の寄宿生であった。 二十五年前には日清、日露の二大
戦役が続いて二十年間に有ろうと想像したものは一人も無かった。戦争を予期しても日本....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
た二百メートルの穴でよいのなら、十人あれば、三十六七日で掘れる。明治三十七八年|
戦役《せんえき》のとき、旅順《りょじゅん》の戦《いくさ》において、敵の砲台を爆破....
「空襲警報」より 著者:海野十三
かり感動してしまって、強い握手をもとめた。 「ああ、よく教えてくれた。やはり日露
戦役に金鵄勲章をもらってきただけあって、鍛冶屋上等兵はえらいッ!」 「オイオイ、....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
判で、短冊蒐集家の中には鴎外の短冊を懸賞したものもあるが獲られなかった。 日露
戦役後、度々部下の戦死者のため墓碑の篆額を書かせられたので篆書は堂に入った。本人....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
亜の革命党員を相棒に何をするつもりであったろう。二葉亭は明石中佐や花田中佐の日露
戦役当時の在外運動を頻りに面白がっていたから、あるいはソンナ計画が心の底に萌して....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ルゼンチン国およびチリ国にては、シナ人自ら日本人と偽称しおるもの多き由。これ日露
戦役後、日本の国名が南米の天地を風靡せる結果なり。 チリ風俗の外人の目に映ずる....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ったため、十八世紀中には遂にこの横隊戦術から蝉脱する事が出来なかった。 主将は
戦役(
戦役とは戦争中の一時期で通常一カ年を指す)開始前又は特別な事情の生じた時、....