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「戦旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小祝の一家」より 著者:宮本百合子
ひきつれの跡があった。それは一九三〇年の冬、勉が「文戦」の方針に不服で脱退し、「戦旗」の活動に参加した当時、「文戦」の鳥打帽の写真で知られている石藤雲夫に、焼ご....
雑沓」より 著者:宮本百合子
ら……」 当時左翼の波はひろく深く学生生活の内部へ滲透していた。はる子は兄の「戦旗」を女学校の上級で読んだ。意識をもって兄のために使いの役をした。塾へ来てから....
海流」より 著者:宮本百合子
スクウルからの習慣でずっと礼拝に出ていたのだが、三週間ばかり前からそれをやめた。戦旗の読者になったばかりなのであった。 礼拝に行くことをすすめているのは、宏子....
道標」より 著者:宮本百合子
色で壁や椅子が飾られている下宿ルドウィクのその室に伸子は一人で、テーブルの上に「戦旗」の旧い号が二冊ひろがっている。伸子は、初めてその雑誌を見た。一冊の表紙には....
窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
うなところを外見にもっていなかったのであったろう。 次の年の寒い時分、大阪に『戦旗』の講演会があって徳永直、武田麟太郎、黒島伝治、窪川稲子その他の人々が東京駅....
壺井栄作品集『暦』解説」より 著者:宮本百合子
ゆる女流の文学。そのころはプロレタリア文学の運動も挫かれていた。壺井栄さんは、『戦旗』の発行や発送のためには大きい見えない力として扶《たす》けた人だった。良人や....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
文学運動の時代は、日本のすべての解放運動が非合法におかれていたために、たとえば『戦旗』は階級的な文化の文学雑誌であるとともに、その半面では労働者階級の経済、政治....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
、「新感覚派」という一つの文学流派を旗じるしとしていないという点である。また「『戦旗』創刊と対立するもの」(伊藤整「新興芸術派と新心理主義文学」近代文学八月)と....
「市の無料産院」と「身の上相談」」より 著者:宮本百合子
決する役に立たないのは明らかです。 困ったことがあったら、われわれの雑誌『婦人戦旗』に相談をもちこめ。『婦人戦旗』は、われわれにホントにプロレタリアの女として....
あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」より 著者:宮本百合子
九三〇年の暮から一九三二年いっぱいに書かれたソヴェト紹介の文章は、『女人芸術』『戦旗』『ナップ』をはじめとして『毎日新聞』『改造』そのほか記憶することが困難なほ....
あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
題があり、創造活動のうちに包括される啓蒙のための文筆活動の評価の問題もある。 『戦旗』が一九二九年ごろ、片岡鉄兵の「アジ太・プロ吉世界漫遊記」をのせて大好評であ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
眼をつぶっていた。コンミュニスト・インタナショナルの旗と一八七一年の巴里共産党の戦旗とが西側に飾ってあり、鉄の柵をめぐらした中央の台のうえに、写真で見たとおなじ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にゆきます。何か特別な支障のない限り。 詩人――プロレタリア詩人、今野大力。『戦旗』とプロレタリア文化連盟関係の出版物編輯発行のために献身的な努力をした。共産....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
半ばかりもたくさんにした頃に、私はどさくさする物音と人の声とで目を覚した。 「休戦旗だ!」とだれかが言うのが私に聞えた。それから、すぐ後に、驚いたような叫び声と....
母たち」より 著者:小林多喜二
ゆるみもしないで続いた。そっちにいるお前はおかしく思うだろうが、残された人達が「戦旗」の配布網を守って、飽く迄も活動していた。然し、とう/\持って行き処のなくな....