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戦時
「戦時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。そして私は第一次欧州大戦以後の国家連合の時代は、この次の最終戦争のための準決勝
戦時代だと観察しているのであります。先に話しました四つの集団が第二次欧州大戦以後....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
かれ破壊されてしまったら兵力が兵力にならぬ。空襲でほろびた国はないというのは前大
戦時代の古い戦争学だと思う。ことに日本のような木造家屋の場合この定理は通用せぬ。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、重臣たちは考えるのであろうか。腑に落ちない。今までそれで散々失敗していながら、
戦時下最終の内閣を組立てるのだといわれながら、この老人の顔に出られては、われらの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ルゾン号上の人となった。 ルゾン号は五千トンばかりの貨物汽船であった。しかし、
戦時にはいつでも航空母艦になれるように出来ていたから、スピードも三十ノットの上出....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
あった。 最初の王福は一番若かった。彼は二十歳で、金州の生まれであると云った。
戦時であるから、かれらも用心しているのかも知れないが、極めて柔順で、よく働いた。....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、
戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件....
「空襲警報」より 著者:海野十三
眉をひそめ、途方にくれたという顔附で鉄造の方を見た。 「仕方がないよ。防護団も、
戦時にはこうなることが初からわかっていたのだ。愚痴をならべたって仕方がない。とに....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
帯のお手料理を御馳走になった切り、その二人は帰った、年上の女中だけ残って。それも
戦時の遠慮からです。 一人になったが、女中には大した用があるんじゃない。どうせ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
助愛社(愛知県出身軍人の会)から多少の金の来るように聞いていた。もっとも、これは
戦時の話で、
戦時に限るのかも知れぬが。前者は山田に尋ねたらわかる。後者は三保の家....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
刮目、敵の空襲や迫撃砲や機関銃に対する悲憤、それからまた軍需品製造への緊張、科学
戦時代を迎えて青少年といわず老幼男女を問わず国民全体を科学教育することへの逼迫な....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
山君は自分に答礼されなかったという不愉快よりも、さらに一種の不思議を感じた。この
戦時の忙がしい最中に、大尉が悠々と釣りなどをしているのもおかしい。殊に大尉は軍人....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
った。 第一、炭運びが出来やしない、書き入れ時だというのに。そればかりでなく、
戦時下の増産計画で、共同馬耕をつい先日協議したが、それも……村では、牡馬はよほど....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
政策の行き過ぎ是正と称して、わが国民主化に最も必要なる諸制度を廃棄して、戦前及び
戦時中の諸制度に還えさんとして、反動逆コースの政治を行わんとしております。われら....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ちょうど明治三十七年、日本がロシアに宣戦を布告した年で、日露戦争の歌が町に流れる
戦時気分のみなぎった時代であった。 しかし住みなれた大阪はやはり恋しい。私たち....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
決戦主義に傾いて来たが、シュリーフェン全盛時代までは「緒戦、戦闘実行、決戦」と会
戦時期を三区分していたように、やはりナポレオン時代の第二線決戦の風も当時残ってい....