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戦略
「戦略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦略の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
大将はむろんのこと新しい軍隊を指揮したフランスの大将も、依然として十八世紀の古い
戦略をそのまま使っていたのであります。土地を攻防の目標とし、広い正面に兵力を分散....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
尽し、更に進んでは、陸軍のフィリッピン攻略を援助すべきではあったが、太平洋方面の
戦略が重大であるために、あとは第三艦隊と特務潜水艦隊とに委せここに吾が聯合艦隊は....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
まとめられた。 それによると四月十六日以後一ヵ月間は、沖縄作戦を有利に導くため
戦略爆撃を主とし、九州、四国方面の航空基地、あるいは航空機工場を目標としていたが....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
西南の急変を知るや、直ちに奏して東京大阪広島の各鎮台兵に出動を命じた。而して自ら
戦略を決定したが、この山県の
戦略が官軍勝利の遠因を為したと云ってよい。山県は薩軍....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
多忠次、酒井|正親等あり、総勢八千である。信長|予てから武田の戦法を察し、対抗の
戦略を立てた。元来信玄の兵法は、密集の突撃部隊を用いて無二無三に突進し、敵陣乱る....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
限と定めて、総勢一度に鬨を挙げて攻め上げた。三の丸を打ち破る事は出来たが、城中の
戦略は十二月の時と同じく、弾丸弓矢大石の類は雨の如くである。卯の上刻頃には、先鋒....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
な馬鹿なことはない。 が、光秀が山崎の隘路を扼して秀吉の大軍を阻まんとしたのは
戦略上、当然の処置であり、秀吉の方も亦山崎に於ての遭遇戦を予期していたのであろう....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
急襲して居る。これは東条と吉野との連絡を確実にする為であって、大楠公の赤坂再挙の
戦略と全然同一のものである。果然これを機会として京畿の官軍は一時に蜂起し、紀伊熊....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
女車掌が必ず声を張り上げて一くさりやる物語りである。 此の語の真偽はとにかく、
戦略上の要点を見付けるのに天才的な秀吉と、錚々たる土木家である増田長盛や、長束正....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
種族闘争の第一歩は、一種族による他の種族の征服である。他の種族よりも優れた武器と
戦略的才能とを持っている一種族が、勝利を占めて征服者となる。そして他の種族は被征....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
すると、方向も進路も、従って時刻も勘定が合います」 「ふうん。候補生だけあって、
戦略の方は相当なものじゃネ」 隊長は、わが意を得たという風に微笑した。 「隊長....
「東京要塞」より 著者:海野十三
、かの某大国がいかなるところを狙っているかということだ。それが分れば、敵の今後の
戦略がかなりはっきり見当がつこうというものだ。帆村君。この際、君の奮起を望むとい....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
御殿を占領して此処より大城に向て砲火を開き、江戸市街を焼打にすべし云々とて、その
戦略さえ公言して憚からざるは、以て虚喝に外ならざるを知るべし。 されば米国人な....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
恋するはよきことに候。恋なくして人に身をまかするは白拍子の業にてこそはべれ。昔は
戦略のためにいらざる娘を内室にいたし候いしが、今もなお商略のために、娘を売買する....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の絶対的位置を低下するに従い、財政・外交等はその地位を高む。即ち、前者に在りては
戦略は政略を超越するも後者に在りては逐次政略の地位を高め、遂に将帥は政治の方針に....