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戦術
「戦術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
も明らかにして気分だけでもさっぱりしたいとそう思う事もあった。しかし同時に葉子は
戦術家の冷静さをもって、実際問題を勘定に入れる事も忘れはしなかった。事務長をしっ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ことが多いらしいのでありまして、戦争も同じことであります。ギリシャ、ローマ時代の
戦術は極めて整然たる
戦術であったのであります。多くの兵が密集して方陣を作り、巧み....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
力はそれを数十倍数百倍にして返すだろう。現代の戦争において近代兵器を持たない出血
戦術などいうものが成り立つものかどうかは考えるまでもないことである。 現在のま....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
が一向にないのだ。といって引下るのも甚だ相済まんと思うので、僕自身に相応した恋愛
戦術でも公開することにしよう。 さっき、大尉どのは、『戯れに恋はすまじ、戯れな....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
んが、わけは判らぬながらもそれでも一生懸命に、裁判官達を向うに廻して、そのネバリ
戦術を始めたんです。いや、先生、確かに緊張してましたよ…… ところが、二時間ば....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
神のおかたまりを指すのであった。十分尊敬の意味は含まれているんだが、しかしまた、
戦術がへただとか融通がきかないとかいうそしりの意味もないことはなかった。 僕が....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
どうして、あのファウスト博士に、そんな小悪魔が必要なもんか。やはり、悪鬼の陰険な
戦術なんだよ。で、仮令ば家族の中に、一人冷酷無残な人物があったとしよう。そして、....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
居るのである。 とに角職業的な武士が駄目になって、数の多い活溌な足軽なんかが、
戦術的にも重要な軍事要素となったことは、次に来る戦国時代を非常に興昧あるものとし....
「怪塔王」より 著者:海野十三
トは、舵が半分ほど利かなくなっているのだからな」 さきに小浜兵曹長は、体あたり
戦術でもって怪塔ロケットの舵を半分ほどこわしておきました。それからこっち怪塔ロケ....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
た。つづいて巻上る黒煙――船は火災を起して早くも沈みかけています。 大胆不敵の
戦術によって、地獄の中から生を拾いあげた第八潜水艦は、はるか離れた海上で×船の最....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
たにはちがいないでしょうが、もともといえば、貴方お一人のため――その一人の潜航艇
戦術が伊太利海軍に手も足も出させなかったからです。 ねえ、そうでございましたで....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
なる軍勢は一体何をしていたのか、喊の声さえ挙げていないようだ。その頃はモウかなり
戦術が開けて来たのだが、大将株が各自に自由行動を取っていて軍隊なぞは有るのか無い....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
らやって来て、大阪市長にばけて出ておるのかも知れない。それとも過激派が、不思議な
戦術をもって、日本を困らすために、色々なことをしておるのかも知れぬと、まことしや....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
訊いておいてくれ、と云っていたよ。君、ダイヤをつけてやっても大丈夫かね。どういう
戦術が君にはあるんだか知らないが――」 赤星はにこにこ笑いながら、 「余り失敗....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
す。 大王歿後三年にして起れるフランス革命は、傭兵より国民皆兵に変化せしめて
戦術上に大変化を来たし、ナポレオンにより殲滅戦略の運用開始せられ、決戦戦争の時代....