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「戦闘員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦闘員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、勝てよう筈がなかった。軍人たちは、赤色灯点る局舎のあちらこちらに、射斃され、非戦闘員である機械係りや、アナウンサーは、不抵抗を表明した。こうして、JOAKは、....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
か判らない。万一負け軍とでもなった場合には、自衛行動をも執らなければならない。非戦闘員とて油断は出来ない。まかり間違えばシナ兵と一騎討ちをするくらいの覚悟が無け....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
、その代り人夫として酷使される事になった。西南の役始終を通じて、官薩両軍ともに、戦闘員の外に、非常に多くの人夫を使役した。ただでは計介も許されなかったわけである....
キュリー夫人」より 著者:宮本百合子
と、市民は危険にさらされないだろうということを話して聞かせた。 たった一人の非戦闘員である彼女を乗せた軍用列車は、信じられないほどののろさで平野を横切りながら....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
れくらいの損害や、一時米国の手に渡った千島群島くらい、大局から見れば何でもない。戦闘員にも非戦闘員にも同じく、神武天皇御東征当時からの崇高な大和魂が、今日もまだ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
させてみると、脱獄囚相手に、ピストルの乱射をやっているフランク大尉の姿が見えた。戦闘員は、ピストルをかざして、わーっと室内へおどりこんだ。 はげしい銃声。 ....
空襲警報」より 著者:海野十三
場で、軍隊同士が戦うだけでよかった。しかしこれからの戦争は、軍隊も人民も、ともに戦闘員だ。そして戦場は、遠く離れた大陸や太平洋上だけにあるのではなく、君たちが住....
あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
明白である。 第二次大戦で死んだ人の数は四千万人と発表されている。そのうちで、戦闘員だったものは千五百万人、最低その三倍の非戦闘員が、空襲とナチスやファシスト....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、これは力ずくではいけないと思って、一座の頭取、狂言方、番頭の類《たぐい》の非戦闘員が総出で、仏頂寺の前に平身低頭して来ました。 何といって、謝罪《あやま》....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
太夫の手の中にしっかり握られているのであった。 「女子供には罪はない。女子供は非戦闘員でござる。助けておやりなさるがよい」紋太夫は静かに云った。 「おお助けよと....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
観世銀之丞人数をくばる 「人数は全部で五十人、このうち女が十人いる。非戦闘員としてはぶかなければならない。九郎右衛門殿と六蔵殿とは、不具と病人だからこ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ありましたし、その作の「仮面」に拠れば、結核もせられたらしく、それから長年の間、戦闘員でこそなけれ、軍人として戦地に行き、蕃地にも渡り、停年までその職に堪えた上....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
主義者としての当然の受難とも思えたのである。しかし戦争はもっと残酷なものだった。戦闘員たると否とにかかわらずすべてを滅亡させる。私の住んでいた深川の清砂アパート....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
だ。 産業・交通・資源・其の他の戦線後方の深部にまで及ぶ敵対行動、そこから来る戦闘員と非戦闘員との区別の抹殺などは、それが組織的であればあるほど、発達すればす....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
により逐次兵力を増加し、欧州大戦には全健康男子これに加わるに至れり。 二 将来、戦闘員の採用は恐らく義務より義勇に進むべく、戦争に当りては全国民が殺戮の渦中に投....