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戦闘的
「戦闘的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦闘的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
最大の敵であることを示している。外国のある記事には、日本の党のことを「小さくして
戦闘的な党」と書いているそうだが、(Sは須山の「神田伯山」とちがって、こういうこ....
「鎖工場」より 著者:大杉栄
かたくしまって来た。さすがのなまけものの衆愚も、そろそろ悶え出して来た。自覚せる
戦闘的少数者の努力は今だ。俺は俺の手足に巻きついている鎖を棄てて立った。 俺は....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
帝国主義戦争の危機が次第にはげしくなって行くと、それらの国々に於ける社会主義者や
戦闘的労働者は、この戦禍に対する反対運動を開始した。それは、やがてアメリカの社会....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なる利己主義者となった。それもショウペンハウエルの底気味悪き思想を潜りて出でたる
戦闘的態度の利己主義であった。初めより生の悲痛と不調和とを覚悟して立ちたるデスペ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
国立チミリャーゼフ科学研究所」の自然科学者達の多くが之を支持したが、之に対して「
戦闘的唯物論者協会」(後に「
戦闘的唯物弁証法論者協会」と改称した)に立て籠ったデ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ン的忍従性の内でも、日本の人間に固有な特異性だという。でつまり「しめやかな激情、
戦闘的な恬淡」が「日本の国民的性格」に他ならない。そしてこの本性は事実上、客観的....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
南原杉子。うまれは火星日である。地球に最も近い軍神マルスの影響をうけ、最も強烈に、そのエネルギーを放射。
戦闘的性質を有し、目的に対して積極的なれど、多難な運命である。その上、人生の終局....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
しているのに違いなかった。やはり愛し合う為に憎み合いながら。……が、僕はもう一度
戦闘的精神を呼び起し、ウイスキイの酔いを感じたまま、前のホテルへ帰ることにした。....
「春」より 著者:豊島与志雄
の中につき落してやれ、とそういった突発的な気持になることがある。そういう時彼は、
戦闘的な気勢で、皆に交ってカフェーへ行く。 それは、彼等貧しい寄宿学生にふさわ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。しかしオリヴィエは、平衡を欲するひそかな本能よりして、もっとも享楽的な気持で
戦闘的な言葉を聞き流した。 「そうやきもきするなよ。」と彼はクリストフに言った。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こともなく。
いら立った確信、たけり立った熱誠、いきり立った憤怒、抑圧されたる
戦闘的本能、奮激してる若々しい勇気、勇ましい盲動、好奇心、変化好き、意外好み、新....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
現わした満面の皺、断じて俺は妥協しない! こう言いたげな根張った顎、そうして頸は
戦闘的に、牡牛のように太かった。 顔全体を蔽うているのは、懐疑的の憂鬱であった....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
思議な力がほとばしり、こっちの心へ逼って来た。面も向けられない殺気ともいえれば、
戦闘的の生命力ともいえた。とまれ恐ろしい力であった。 「業からいったら問題にもな....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
……………………………………… │ │ 小作人は今や昔日の生存権なき農奴より、
戦闘的労 │ │ 働者階級の真実の「同盟者」たり得ることを立証し │ │ た....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
つは労働運動界のユダだ! 彼の説く無抵抗主義のために、労働階級の階級意識は鈍れ、
戦闘的気分は薄らぎ、労働者は永遠に奴隷の状態に満足せねばならないのだ……あいつが....