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戯け
「戯け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戯けの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ねえ、行くと思って歩いても後《あと》へ帰《けえ》る様な心持がするがねえ」
新「
戯けなさんな、包を出して」
と駕籠から出て包を脊負《しょ》い、
新「好《い》....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
はどっと笑う。 哲別《ジェベ》 うるさいっ! 殿はお眠みなのに、止め度もなく
戯けおって。控えろ、汪克児《オングル》! 汪克児《オングル》 と、叱りつければ、....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
くいいだろうと六樹園は面をかがやかして立ち聞いた。 「敵討記乎汝とは、なんという
戯けた題でげしょう。六樹園も焼きが廻りやしたな。」 と誰かが大声に笑った。皆の....
「厨房日記」より 著者:横光利一
左翼だというのが、今じゃ現実そのものになって来たんだから、思想もどこまでこ奴、悪
戯けるか底が知れないよ。現実を全くひやかしてるようなもんだからね。そこをユダヤ人....
「旅愁」より 著者:横光利一
を抑えてしまった。
「返答だよ。飛車か王か。」
冗談にしては厳しい、そのくせ悪
戯けたような東野の顔は、返答一つでお前の価値は定るのだと云っている。
「よしッ、....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
と洒落半分に 「君ちょっと来たまえ、雑魚寝で」 と、男がいえば、女の方で 「お
戯けでないよ」 又男の方でも 「そう君のように云っては困るねえ、否なら否だと判....
「夜の靴」より 著者:横光利一
て来た。話の材料というのはただの笑話にすぎぬものだが、もしかしたら、私が誰かに冗
戯けられていることかもしれない廻転の深さも含んでいる。 一昨日鶴岡の多介屋で一....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
峯「挽けねえたってお前どうするんだ」 車夫「此処で若衆暇ア貰いてえものだ」 峯「
戯けちゃアいけねえじゃアねえか、此処まで来て、此処じゃア立場も無え、下沢渡へ別れ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
「ジャンソン中学です。ポンプ街の……」 「おいこら、馬鹿なことをいうな!そんな
戯けたことをいってもしようがないじゃないか。」 「ですが判事さん、本当なのです。....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
ウオソで少し油を売って行くか」 自動車は砂を噛んで廻れ右をした。 こうして、
戯け乍らオウオソ町北ヒッコリイ街九〇八番のホテリング方を訪れた刑事達は、それでも....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
のみならず、教師自身が率先して種々の名目の下に青年男女を会同し、自由に野方図に狎
戯け散らすのを寛大に見た。随って当時の女学校の寄宿舎の応接室に青年学生の姿を見な....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
」 番新「あい何うしたんだね」 と屏風をあけて、 番新「何うしたの、帰るの、お
戯けなますな、坐んなまし」 伊「坐れませんよ」 番新「そんなことを云わずに寐て往....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が鼠の裸児のような紅いろをしていた。毛むくじゃらの両手だ。 技手が何か手真似で
戯けた。そしたら露助が、またしゃっ面を一層赤くして、「あっはっはっ。」と笑った。....