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戯曲
「戯曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戯曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
を読むより外はなかった。本を、――殊に世紀末の欧羅巴《ヨーロッパ》の産んだ小説や
戯曲を。彼はその冷たい光の中にやっと彼の前に展開する人間喜劇を発見した。いや、或....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
んびょう》で、草秣場《まぐさば》の焼けるのを望見する件《くだり》である。彼はその
戯曲的な場景に、いつもの感興を催すことが出来た。が、それがあるところまで続くとか....
「春」より 著者:芥川竜之介
かセザンヌとかの話をした。当時どこかに上演中だった武者小路《むしゃのこうじ》氏の
戯曲の話もした。広子も美術だの文芸だのに全然興味のない訣《わけ》ではなかった。し....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
ではない。彼の生来《せいらい》の詩的情熱は見る見るまたそれを誇張し出した。日本の
戯曲家《ぎきょくか》や小説家は、――殊に彼の友だちは惨憺《さんたん》たる窮乏《き....
「河童」より 著者:芥川竜之介
|倶楽部《クラブ》へ遊びにゆきました。超人倶楽部に集まってくるのは詩人、小説家、
戯曲家、批評家、画家、音楽家、彫刻家、芸術上の素人《しろうと》等です。しかしいず....
「路上」より 著者:芥川竜之介
があった。目次を見ると、藤沢の「鳶色《とびいろ》の薔薇《ばら》」と云う抒情詩的の
戯曲を筆頭に、近藤のロップス論とか、花房《はなぶさ》のアナクレオンの飜訳とか、い....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
、飛びつく心にならなければいかん。――」
そう云う内に将軍の声には、いつか多少
戯曲的な、感激の調子がはいって来た。
「好《よ》いか? 決して途中に立ち止まって....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
この批評学は Kant の Kritik や何かではない。只《ただ》如何に小説や
戯曲の批評をするかと言う学問である。
「諸君、先週わたしの申し上げた所は御理解に....
「或る女」より 著者:有島武郎
のしずくすらまじっていた。
「いやです放して」
こういった言葉も葉子にはどこか
戯曲的な不自然な言葉だった。しかし倉地は反対に葉子の一語一語に酔いしれて見えた。....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
がら下くちびるをかみしめた。そして思わずほほえんだ。白状するが、それがもし小説か
戯曲であったら、その時の私の顔には微笑の代わりに苦い嫉妬の色が濃くみなぎっていた....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
た。僕はこの庭を眺めながら、遠い松林の中に焼いた何冊かのノオト・ブックや未完成の
戯曲を思い出した。それからペンをとり上げると、もう一度新らしい小説を書きはじめた....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
べき労作だったと称しても好い。この道徳的意識に根ざした、リアリスティックな小説や
戯曲、――現代は其処に、恐らくは其処にのみ、彼等の代弁者を見出したのである。彼が....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
り。故に久保田君の芸術的並びに道徳的態度を悉理解すること能わず。然れども君の小説
戯曲に敬意と愛とを有することは必しも人後に落ちざるべし。即ち原稿用紙三枚の久保田....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
と思っていたのであろう。 滝田君は熱心な編輯者だった。殊に作家を煽動して小説や
戯曲を書かせることには独特の妙を具えていた。僕なども始終滝田君に僕の作品を褒めら....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
の袴をつけられしと記憶す。膝の上に小さき令息をのせられつつ、仏蘭西の小説、支那の
戯曲の話などせられたり。話の中、西廂記と琵琶記とを間違え居られし為、先生も時には....