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戴き
「戴き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戴きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
て誰と戦うか。私は先に米州じゃないかと想像しました。しかし、よく皆さんに了解して
戴きたいことがあるのです。今は国と国との戦争は多く自分の国の利益のために戦うもの....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
の意に背いては、誠に済まない事と思いますけれど、こればかりは神様の計らいに任せて
戴きたい、姉さんどうぞ堪忍してください、わたしの我儘には相違ないでしょうが、わた....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、下谷、浅草、本所、深川の方面では、同志が三万人から出来た。貴方たちも、加盟して
戴きたい。どうです!」 局員は、申合わせたように、黙っていた。 「返事がなけれ....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
だけを書くことにした。 どうかお読みになっている裡に、錯覚を起さないようにして
戴きたいと、お願いして置く。さて―― 2 霧の深い夕方だった。 秘....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
分け、頭で避けつつ、見えない人に、物言い懸ける術もないので、高坂は御経を取って押
戴き、 山川険谷 幽邃所生 卉木薬艸 大小諸樹 百穀苗稼 甘庶葡萄 雨....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
っちで夢を見るのか解りませんような心持で、始終ふらふら致しておりましたが、お薬も
戴きましたけれども、復ってからどうという張合がありませんから、弱りますのは体ばか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
らしい仕打なのでございます。幽明の交通を試みらるる人達は常にこの事を念頭に置いて
戴きとう存じます。そんな訳で、私の通信は、主に私がこちらの世界へ引移ってからの経....
「不周山」より 著者:井上紅梅
布をつけ、頭には何だか判らないものを被っており、天辺には真黒な小さい長方形の板を
戴き、手には何か提げているが、脚の指を刺すのはこれである。 長方形の板を載せて....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
度今頃の初夏時でした。私の所へ九州から訪問客がありました。「是非一つ先生に助けて
戴きたい」と、私が先生になったんですが、「実は、先生がこの前お書きなった電波病と....
「多神教」より 著者:泉鏡花
姥子に、鼠小紋の紋着、胸に手箱を掛けたり。馳せ出でつつ、その落ちたる梭を取って押
戴き、社頭に恭礼し、けいひつを掛く)しい、……しい……しい。…… 一同|茫然とす....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
オンをちょっと見た。馬車に乗って、黄鼬の大きな長衣を着こみ、頭には天鵞絨の帽子を
戴き、鳥の羽がさがりて顔もほとんど見えないばかりであった。この外にフンボルトにも....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
んじん端折で、喞筒の手につかまって、空腹で喘ぎながら、油揚のお煮染で、お余を一合
戴きたいが精充満だ。それでも火事にゃ火事ですぜ。ね、おかみさん、だからどうにかし....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
日を私の家で過ごしたが、或る時、「ちょっと故郷へ帰りますから今日ぎり暫らくお暇を
戴きたい」といった。 余り突然だったので、故郷に急な用事でも出来たかと訊くと、....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
世帯持ちは実によいのでした。こんな話をすると人は何と思われるかしれませんが、母は
戴きものをすると、水引きは丁寧にほどき、長い棒にあてて、紙でくるくるとまく。のし....
「想い出」より 著者:上村松園
。もっともっと良い絵を描かなければという気持ちでございます。御褒美もその間に度々
戴きましたが、〈四季美人図〉では十二円
戴き、大変使い出があった事を覚えて居ります....