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房楊枝
「房楊枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
房楊枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
八
寄席《よせ》へ行った翌朝《よくあさ》だった。お蓮《れん》は
房楊枝《ふさようじ》を啣《くわ》えながら、顔を洗いに縁側《えんがわ》へ行った。縁....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
五十二 お茶漬さらさら、大好な鰺の新切で御飯が済むと、硯を一枚、
房楊枝を持添えて、袴を取ったばかり、くびれるほど固く巻いた扱帯に手拭を挟んで、金....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
樹も小さな灌木も、みんなきれいに樹皮をはがれて裸になって、小枝のもぎ取られた跡は
房楊枝のように、またささらのようにそそけ立っていた。 それがまた、半ば泥に埋も....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に跳剣《ちょうけん》一下して、やみを割った白閃が泰軒の身にせまった。
垣根に
房楊枝《ふさようじ》をかけて井戸ばたを離れた栄三郎を、孫七と割りめしが囲炉裡《い....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
と、薩摩紅硝子のコップとを持って来た。別の女が、同じ塗の桶に入れた水と、手拭と、
房楊枝《ふさようじ》とを持って来て、枕頭へ置いた。
「よし、わしがする」
と、....