所変[語句情報] » 所変

「所変〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所変の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ような性分なんです。僕自身の性格は比較的複雑で横着にもかなり陰影がある癖に、一ヶ所変な幼稚な優等生型の部分があって……嫌んなっちゃうんで」 規矩男はいくらか又....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
にお豊を打ちたたき泣かしては笑いしを、お豊は泣きつつなお武男にまつわりつ。年移り所変わり人|長けて、武男がすでに新夫人を迎えける今日までも、お豊はなお当年の乱暴....
十二支考」より 著者:南方熊楠
って改造や普選の運動家はこれを徽章《きしょう》に旗標に用いてしかるべき鶏の足も、所変われば品《しな》変わるで、西洋では至って不祥な悪魔の表識とされ居るので面黒い....
風流仏」より 著者:幸田露伴
声戸口にせわし。 第十 如是本末究竟等 上 迷迷迷、迷は唯識所変ゆえ凡 下碑が是非|御来臨なされというに盗まれべき者なき破屋の気楽さ、其儘....
丹下左膳」より 著者:林不忘
伝法院大|榎《えのき》下の桔梗屋安兵衛《ききょうややすべえ》てんだが、いまじゃア所変えして大|繁昌《はんじょう》だ。馬道三丁目入口の角で、錦袋円《きんたいえん》....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
務所をひらいて別居したのは三年前です。次には狡智にたけた元番頭の天心堂も加十の居所変名を知らないこと。特に注意すべきは居所ならびに変名ですよ。加十という存在は今....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
誘いこむという、策略的で芸がこまかい大奥の局が案出した漁法のようなものであった。所変れば品変るであるが、いかにも松島という大奥の局や女中のピクニックむきの風光に....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なのか」 狸は首をふって、 「いいえ、寄りあいというわけじゃありません。実は、所変えをしようと思いまして……」 「なるほど、宿変《やどが》えをするというのだな....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
ところで寄席文化講座をやった場合、はじめ十二分以上に映画を讃美しておいてガラリ居所変わりで寄席の世界のよさへ彼らを連れ込んでくるという方法を採ることにいかばかり....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
、過去の事、また他の地方のことは、あまり多く紹介せられておらぬかに見受けられる。所変れば品変る、難波の芦は伊勢の浜荻だなどと、いまさら事新しゅう言うまでもないが....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
すぐに悪魔にさらって行って貰いたい位です。 ファウスト 頭の中で何かが居所変でもしたのかい。 気違のように跳ね廻るのは君の柄にはあるが。 メフィ....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
イヌアイヌと人にさげすまれるのだ※」 と,さんざんに叱りつけたということである.所変れば品変るというが,よもやヒゲまではやしたカッカがアイヌにも存在しようとは,....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、光厳)の君まで、すべて過日の内裏落去のさい、共に叡山の上へ、いやおうなしにお座所変えを強いられて行ったものと考えるしかないか」 「必定は」 介も、さじ投げ気....