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「所得税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所得税の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
興すとて瑣末な柏手《かしわで》の打ち様や歩き振りを神職養成と称して教えこみ、実は所得税を多く取らんために神職を増加し、その俸給を増さしめ、売れ行きの悪い公債証書....
骨董」より 著者:幸田露伴
取って実は大金ではない、些少の喜悦税、高慢税というべきものだ。そしてその高慢税は所得税などと違って、政府へ納められて盗賊役人だかも知れない役人の月給などになるの....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
敷も太りました。巻頭の写真にも其面影は覗われます。一町二反余の地主で、文筆による所得税を納めるので、私も今は衆議院議員選挙権の所有者です。已に一回投票というもの....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
たびたびなりけるが、何これしきの下され物、もうけさして賜わると思えば、なあに廉い所得税だ、としばしば伺候しては戴きける。右の通りの次第なれば、それ御前の御機嫌が....
新しい潮」より 著者:宮本百合子
ー法案にたいしてなんの反対も感じず、アメリカ人口の二パーセントを益するにすぎない所得税法に無関心であり、彼女たちの感情が非アメリカ委員会の活動ぶりに民主的市民と....
現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
てみればわかる。街の老若男女が、強硬不屈に、去年よりは十倍と新聞に報じられている所得税の誅求に対してたたかっている。 世論調査には、莫大な費用がかかる。人手も....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
気がする。 絵描きが、まだ職業であるかどうか自分でもはっきりしないうちに、私は所得税を支払うべき身分となってしまった、これは国民として慶賀すべき事で当然の事で....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
めたが、処が今度の結城財政では、この点、注文通りになっているのである。尤も第三種所得税の免税点引下げは助かり、馬場大衆課税の多少の削減もあるから、実はこの点、都....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
っているからである。万一、年六分の配当が出来なかったら、政府はわれわれから取った所得税其の他の内から金を出して、少なくとも払込金額の六分に届くだけの配当保証を十....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りだけ早く玉子をゆでておかかかいて出かけてゆきました。 私はそれから今日限りの所得税申告を書き込まねばならず、急いで夕飯すまして、それをやって速達にしてかえっ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れる百貨店においては、一個の商品の負担する家賃は甚だやすいのであります。 次に所得税においても彼方では大商店に重くして、小商店には非常に軽い合理的な社会政策が....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
》をもって財産の義務をことごとく負担《ふたん》しないものがある。現に我々が仮りに所得税の負担額を較《くら》べて見ればただちに判《わか》るであろうが、わずか二、三....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
税であるから、これは一切の租税中の最良のものであることを、告白しなければならぬ。所得税がなければ、消費税のみが貨幣収入から徴税し得るのであるが、これは必然的に一....
三枚続」より 著者:泉鏡花
吉の宅へ届けるため、角の交番から出張したのか、見ると騒動、コヤコヤと叱り留めて、所得税を納める者まで入交って、腕力沙汰は、おい、何事じゃい。 双方聞合せて、仔....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
れている。或いは心掛けはそうであったかも知れないが、事実はそうは行かない。第三種所得税さえすでに七分五厘の増徴である。奢侈品に数えられるらしい楽器やレコードの製....