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「所有者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所有者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うまん》であるとともにあくまでも不遜である。その彼が、結局自分も彼らと同じ能力の所有者だったということを、そうしてさらに厭《いと》うべき遼東《りょうとう》の豕《....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
りと山を下って来た。それは部落の若者たちの中でも、最も精巧な勾玉や釧《くしろ》の所有者として知られている、背《せい》の高い美貌《びぼう》の若者であった。彼はそこ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
えない。 世間智 消火は放火ほど容易ではない。こう言う世間智の代表的所有者は確かに「ベル・アミ」の主人公であろう。彼は恋人をつくる時にもちゃんともう....
片信」より 著者:有島武郎
にならないばかりでなく、唯一の指南車でありうると誰がいいきることができるか。今は所有者階級が倒れようとしつつある時代である。第四階級の人々は文化的にある程度まで....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ります、沙漠にもあります。大陸の主《ぬし》かならずしも富者ではありません。小島の所有者かならずしも貧者ではありません。善くこれを開発すれば小島も能く大陸に勝《ま....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
も見のがさずに、愛撫し理解しようとする、スケッチ帳で想像されるような鋭敏な神経の所有者らしい姿はどこにあるのだろう。地をつぶしてさしこと乗っていた。筋肉質な君の....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
山林を徘徊するものは警戒される。それはそうあるべきことだ。何故といえば、畑はその所有者の生計のために存在し、道路は旅人の交通のために設けられているのだから。それ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
有利だということが分ってきた時代には事情はよほど改善されてきた。すなわち、知識の所有者等は団結して比較的大きな一つの僧侶階級を形成した。そうして彼らは実際本式の....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
今世に於て貧しき者は却て福なる者である、柔和なる者(蹂躪らるる者の意)は却て地の所有者となる、神を見るの特権あり、清き者は此特権に与かるを得云々、言辞は至て簡短....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
|漢口よりかえりて初めて来訪あり、話を聞く。精神力と幸運にて、かぼそき方の身体の所有者たる君は助かったり。(目下、千葉県) ◯安達君来り、かつぶしを土産にくれる....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ったものである。かるが故に人間を観れば、大体その背後のものが判る。下らない人格の所有者に、立派な神霊の感応するようなことは絶対にない。世人断じて山師的宗教家の口....
江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
江口は決して所謂快男児ではない。もっと複雑な、もっと陰影に富んだ性格の所有者だ。愛憎の動き方なぞも、一本気な所はあるが、その上にまだ殆病的な執拗さが潜....
迷彩」より 著者:上村松園
、結局迷惑を被むるのは筆者です。そんな物が幸いに発見されたとしても、まさか現在の所有者から、その作品を取り上げて没収してしまうということも出来ませんし、さりとて....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
博覧会にも橋弁慶を出品して進歩二等賞の銅牌を受領した。この画は今|何処にあるか、所有者が不明である。元来椿岳というような旋毛曲りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
にては法律上その住職の所有とし、非国教宗にては檀家中の主なるもの数名連署してその所有者となるなり。国教宗の住職は、ほとんど全く一寺を支配するの特権を有するも、非....