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所論
「所論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
言わないのは自家撞着の甚だしいものだというのである。 前に引用したスペンサーの
所論の中にも言ってある通り、物質の創造を考えることが不可能なのと同様にまたエネル....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
ル・シュタンド(本然の状態)に帰らせた。そこにこそ、まことの自由が生れた。そんな
所論を見つけたわけだ。ケエベル先生は、かの、きよらなる顔をして、「私たち、なかな....
「生ける人形」より 著者:寺田寅彦
顔は何ゆえにあんなにグロテスクでなければならぬかということに関する三宅周太郎氏の
所論を読んで非常におもしろいと思ったことがあった。今はじめて人形芝居を実見して、....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
常に類似したものであるということを指摘したことがある。その後エイゼンシュテインの
所論を読んだときに共鳴の愉快を感ずると同時に、彼が連句について何事も触れていない....
「三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
いか。 このとんぼの問題が片付くまでは、自分にはいわゆる唯物論的社会学経済学の
所論をはっきり理解することが困難なように思われるのである。 三 三上戸....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
上述の所説の中には和辻氏の従来すでに発表された自然と人間との関係についての多くの
所論に影響されたと思われる点が少なくない。また友人|小宮豊隆・安倍能成両氏の著書....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
ることかとも思われた。しかし、そういう題目については従来多くの先輩の各方面からの
所論や説述があり、私自身にもすでにいろいろな場所で繰り返して私見を述べて来たこと....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
」とは事変るが、アインシュタインの相対性原理がまだ十分に承認されなかった頃、この
所論に対する色々な学者の十人十色の態度を分類してみると、この『徒然草』第百九十四....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
出て金を受取ったり、品物を渡したりしているようなことでは駄目だというのはあなたの
所論だそうで、お店にも滅多に顔を出されぬと聞いていますが、それはあなたのように立....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
眼に映じた大河無門と荒田老とは、まさに場内の好一対であった。荒田老は、平木中佐の
所論の絶対の肯定者として、怪奇な魔像のように動かなかったし、大河無門は、その絶対....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
その点であろう。 ところが、宮本竹蔵という先生は、平林さんの文章の最も異色ある
所論の反駁かと思いきや、それを否定しているために異色を生じているその否定の方を平....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
て前号末尾における発表の予約を果たし、頼朝の補せられたる征夷大将軍の意義に関する
所論を完うせしめようと思う。 藤原秀衡は清衡の孫で、祖父以来今の陸中の主要部分....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
。無論これが為に清麻呂が不忠の臣となるなどと考えるのは以てのほかの事である。他の
所論を玩味することなく、伝聞によりて猥りに批評を下すが如きことは慎んで戴かねばな....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
れているのである。しかも文献的資料の扱いに慣れざる世間の人々は、失礼ながら余輩の
所論を読んでこれを理解する程の能力なく、或いは当初より余輩の
所論を熟読してみる程....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
関する興味が、不断に私の思索に影響を与えつつあったのである。 ただ、箕作博士の
所論もマハン鵜呑みの点がある。後年、箕作博士が陸軍大学教官となって来られた際、一....