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所轄
「所轄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所轄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ては、本来なら深夜の散歩なんて、どっちかというとまあ慎んでいた方がよかったのだ。
所轄警察へでも引かれて、本名を名乗らせられ、それから一週間ほど前にかち得た面恥ゆ....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
へ立出でないように願いたいと申渡して、一同を制した。一方、電話で、この変死事件を
所轄警察へ急報すると共に、別室に居たこのビルディングの番人に、とりあえず、死体の....
「人間灰」より 著者:海野十三
れは一体誰だろうか? かの巡査は、だんだん、昂奮してくる自分自身を感じながら、
所轄のK町警察署へ、深夜の非常電話のベルを鳴らした。 2 殺人鬼捕わ....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
う」 刑事たちは、その筋へ警報することもしないで、勝手な議論を闘わした。それは
所轄警察署へ急報するまでに、事件の性質をハッキリ嚥みこんで、できるならば二人でも....
「蠅男」より 著者:海野十三
帆村が門前に腕組をして考えこんでいるときだった。丁度そこへ、街の異変を聞きこんだ
所轄警察署の警官たちが自動車にのって駈けつけてきた。 「さあ、早いとこ、お前はベ....
「島原心中」より 著者:菊池寛
、田舎の遊廓にでも見るような下等な感じを与えました。 心中があった楼の前には、
所轄署の巡査が立っていたので、すぐそれと分かりました。 僕が俥から降りたときに....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
空地の古井戸の検証、同共同墓地より掘り出したる頭蓋骨の鑑定、支倉の旧宅出火当時の
所轄警察署の調書の取寄せ、神戸牧師以下二十四名の証人の喚問、以上四項の申請をした....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
のだな。之アいよいよ警察の仕事になって来たわい」 鳶色の洋服
所轄警察署から小浜信造宛に、 スグオイデコウ という電報が打たれた。 午後二....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
まいました。どこのお医者様がいいのだか判らないのです。そのとき不図気がついたのは
所轄の小田原警察署のことです。 (まず警察へこの椿事を報告し、救いを求めよう。そ....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
ね。」 とその身みずからを怪みたる、お通は見るより色を変えぬ。 ここぞ陸軍の
所轄に属する埋葬地の辺なりける。 銃殺されし謙三郎もまた葬られてここにあり。 ....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
物音をききませんでしたか」 「何もききません。よく睡っていましたから」 そこで
所轄署に捜査本部をおき、屍体を検視して現場は鑑識員の徹底的な調査と、それから、家....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
芳男は狂気のように叫んだが、新十郎はとりあわなかった。彼は刑事にひッたてられて、
所轄の警察へ拉し去られた。 「やれやれ、事件は急転直下解決いたしましたなア」 ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
て場に窮しているうちに、お巡りさんにつかまってしまった。 ★
所轄の警察ではアッサリ捨吉の犯行ときめて、殺された女の身元さがしだけにかかってい....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
須賀巡査は電気に打たれたようにキッとなった。時計を見る。三時十分前だ。取りあえず
所轄署へ電話で報告をすると、そのまま大急ぎでチンドン屋を従えて馳けだした。 現....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
一、密室の孔雀明王 ――(前文略)違法とは存じましたけれども、貴方様がお越しになるまで、
所轄署への報告を差控える事に致しました。と申しますのは、まことにそれが、現世では....