所願[語句情報] »
所願
「所願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所願の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
『平家物語』の緒方家の由緒通り、人と情交を結ばんとしてである。また人が蛇に化けて
所願を遂げた例もありて、トランスカウカシアの昔話に、アレキサンダー大王はその実偉....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
も自分の名を呼んで初めて現われ得、鬼神各その名を秘し、人これを知らば神をしてその
所願を成就せしめ得と信じ、章安と湛然《たんねん》の『大般涅槃経疏《だいはつねはん....
「親鸞」より 著者:三木清
経を留めて止住すること百歳ならしめん。それ衆生ありてこの経にあふものは、こころの
所願にしたがひてみな得度すべし。」といわれている。道綽は『安楽集』に「当今は末法....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
あったに相違ない。 そこで彼は直ちに出征の準備に着手し、六月六日には北条時政の
所願として、奥州征伐のことを祈らんがために伊豆北条の地に願成就院の営作を始め、ま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
帝も、それを察しられたか、 「道誉、道誉」 と内からお声があって、 「――
所願なある。しばし南大門の前で、車を駐めい」 と求められた。 たえず車副のか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
させた。 あくる朝、ここを立つさい、彼は篠村八幡宮へ佐伯ノ荘の一部を寄進して、
所願成就の祈りをこめた。そのとき今川|範国が、 「ご先祖義家公にも、奥州征伐のみ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
爺の恩智左近は、仰山な目をみはって。 「俄に、何の思し召で」 「いや、かねがねの
所願、出来心ではない」 と、正成は笑った。 山支度はほぼ狩猟いでたちのそれに....