手が切れる[語句情報] » 手が切れる

「手が切れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手が切れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
の淡水では洗っても洗ってもねちねちと垢《あか》の取り切れなかったものが、さわれば手が切れるほどさばさばと油が抜けて、葉子は頭の中まで軽くなるように思った。そこに....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
そうかね、私はまア斯《こ》うやって羽生村へ来て、旦那の女房《おかみ》さんに、私の手が切れる様に願掛をされて、旦那に見捨てられては困るねえ」 作「なに心配《しん....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
の上が覚束無えよ、縁有って一度でも二度でも苦労をした間柄だから、少しの金で松公の手が切れる事なら、何うか金の才覚はするから旧通りに話が附くめえものでも無えから、....
註文帳」より 著者:泉鏡花
らでも帰られまい。五助さん、ともかくも貰って行くよ。途中で自然からこの蓋が取れて手が切れるなんざ、おっと禁句、」とこの際、障子の内へ聞かせたさに、捨吉相方なしの....
挿話」より 著者:徳田秋声
得のありそうな老母の手つきを、からかい半分に眺めていた。 「庖丁はさびていても、手が切れるさかえ」老母はそう言って、刃にさわって見ていた。 やがて弁当の支度を....