手を替え品を替え[語句情報] » 手を替え品を替え

「手を替え品を替え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手を替え品を替えの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勝負事」より 著者:菊池寛
半分にも相当した大金だったろうと思います。が、私はそんなことは、考えませんから、手を替え品を替え、父と母とに嘆願してみたのです。が、少しもききめがないのです。 ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、われもおれもと十人ばかりの相手が現われてまいりましてな、競って養子になろうと、手を替え品を替えて話を持ち込んでまいりましたゆえ、つい欲にくらみまして、そんなに....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひざがしらに残っているのです。それが不審の三つ。――拷問、慈悲落とし、さまざまに手を替え品を替えて、この六十日間責めつづけてみたが、がんとして口を割らないばかり....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ら、後に残った妻子は別に困りゃしまい。え、どうだい」 署長は諄々として説いた。手を替え品を替えと云う言葉があるが、支倉のような頑強な拗者にかゝっては全くその通....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
だ》き、再び叔父の家を東道《あるじ》とするように成ッたからまず一安心と、それより手を替え品を替え種々《さまざま》にして仕官の口を探すが、さて探すとなると無いもの....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
額を掠めて、山の半面を横なぐりにそぎ落した崖腹にのし上っている。何でも今日は山が手を替え品を替えて、偶に入り込んだ人間の私達を翻弄しているのではないかと想った。....