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「手不足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手不足の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
てもらった。これで、あとは、審査官の出様を待つばかりである。 今、特許局は、人手不足であるから、審査の済むのは、明年の春ごろであろう。 ×月×日 雪。 午....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
知れねえ。源次は表向き面出しをするわけにも行かねえんだから、多吉一人じゃあちっと手不足かも知れねえよ。善八でも呼んで来い」 「善八ひとりでたくさんですかえ」 「....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
?」 すると安藤巡査は昂然として、 「勿論処置は取ってあります。しかしどうも、手不足でしてな」 「いや、何分お願いします。でも、却って余り騒がない方がいいと思....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
、なんとか情報がありましたか?」 「まだです」 「そうでしょう。五名じゃアとても手不足だ。だいたい逃げ出した気狂いは三人でしょう。それも隠れとるかも判らないし…....
わが町」より 著者:織田作之助
どから持ちこまれる品物の配達をしているのだが、小型トラックがなくなった上に近頃は手不足で折角の依頼を断ることが多いと聴いていたので、君枝は早速掛け合ってみた。 ....
火星探険」より 著者:海野十三
いてマートン技師はたいへんよろこんだ。全く、本艇は十数名しか乗組んでいないので、手不足で困っているのだった。 マートン技師は早速このことを艇長デニー先生のとこ....
火星兵団」より 著者:海野十三
も忘れ、それから今とっている記録もやがて灰になることさえ、あまり気にとめないで、手不足の中に観測をつづけていたのであった。 天文台はじまって以来、これほどすば....
人造人間事件」より 著者:海野十三
ね竹田博士の身辺を保護する必要のあることを考えないではなかった。しかしいろいろな手不足のため、心配していながらも、博士の保護を実践しなかったことは確かに手落であ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
愛結婚であッた。明治には珍しい話で、おまけに咲子は小さな牛肉屋の娘である。女中が手不足で、自分で客に給仕するような小さな店だ。 まだ当時大学生の正司と何も知ら....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
方を働き、店の方はお種とおむつが受持っているのであるから、ひとりでも人が欠けては手不足を感じるので、母も兄弟もおむつを外へ出すことを好まなかった。家じゅうが総反....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。それきり詠めともおっしゃらず、詠みもしませんでした。それでも、「歌会の日には手不足だから手伝いに来ておくれ」とおっしゃるので、下座敷に行っておりました。レク....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
の収穫が片づく頃になると、心配していたほど、それほど米がとれなくもなかったし、人手不足もどうやら馴れっこになってしまった。事実、野良仕事など、やりよう一つでどう....
不在地主」より 著者:小林多喜二
七之助の手紙 畑から帰ってくると、母親がプリプリ怒っている。 「見れでよ。切手不足だって、無え金ば六銭もふんだくられた。」 手紙は七之助から来ていた。――....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
仕合せ者だよ、あんないい嫁をもつてな」 村の人々はそういう風に評判した。いくら手不足でも、この村ではまだ女で馬をつかうのは見かけなかつたが、やがて初世は馬耕を....
わが町」より 著者:織田作之助
か、家具屋、表具屋、仏壇屋などから持ちこまれる品物の配達をしているのだが、近頃は手不足で折角の注文を断ることが多いときいていたので、君枝は早速掛け合ってみた。 ....