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手伝
「手伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
た覚書の今に残っているのによると、「講師や教授の講義する準備をしたり、講義の際の
手伝いをしたり、器械の入用の節は、器械室なり実験室なりから、これを講堂に持ちはこ....
「運」より 著者:芥川竜之介
ございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも
手伝って、何だか片時《かたとき》もこうしては、いられないような気になりました。何....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
高いくらいだった。Sさんはまた午前中に見え、ゆうべの洗腸を繰り返した。自分はその
手伝いをしながら、きょうは粘液《ねんえき》の少ないようにと思った。しかし便器をぬ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
宮尊徳の少年時代の大書してあったのを覚えている。貧家に人となった尊徳は昼は農作の
手伝いをしたり、夜は草鞋《わらじ》を造ったり、大人のように働きながら、健気《けな....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
さん、赤木君、久米という顔ぶれである。そのほか、朝日新聞社の人が、一人ずつ両方へ
手伝いに来てくれた。
やがて、霊柩車《れいきゅうしゃ》が来る。続いて、一般の会....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
っと憂鬱《ゆううつ》にならずにはいられなかった。それは彼女の体の具合《ぐあい》も
手伝っていたことは確かだった。子供のない彼女はひとりになると、長火鉢の前の新聞を....
「冬」より 著者:芥川竜之介
数《てすう》をつぶしている、しかし事実は友人のために陥《おと》し穽《あな》を掘る
手伝いをしている、――あたしもずいぶん奮闘主義ですが、ああ云うやつにかかっては手....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
こしらえていた。うまく紙撚《こより》をよれる人が少いので、広瀬先生や正木先生が、
手伝ってくださる。僕たちの中では、砂岡君がうまく撚《よ》る。僕は「へえ、器用だね....
「夢」より 著者:芥川竜之介
色彩のある夢は不健全な証拠だ」と話していた。が、わたしの見る夢は画家と云う職業も
手伝うのか、大抵《たいてい》色彩のないことはなかった。わたしはある友だちと一しょ....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
でが、待遠しいの、待遠しくないのじゃありません。算盤《そろばん》を弾く。帳合いを
手伝う。中元の進物の差図《さしず》をする。――その合間には、じれったそうな顔をし....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
べて老少不定、寿命ばかりは何んとも致方がない。これから先きはこの祖父も神さまのお
手伝として、そなたの手引きをして、是非ともそなたを立派なものに仕上げて見せるから....
「或る女」より 著者:有島武郎
正客である。それをそらすような事務長ではない。倉地は船医の興録《こうろく》までを
手伝わせて、田川夫妻の旅情を慰めるように振る舞った。田川博士の船室には夜おそくま....
「或る女」より 著者:有島武郎
洗って部屋《へや》に帰って来た。そして制服に着かえ始めた。葉子はいそいそとそれを
手伝った。倉地特有な西洋|風《ふう》に甘ったるいような一種のにおいがそのからだに....
「親子」より 著者:有島武郎
あると同時に、何か心にからんだことのある時のしぐさだ。彼は座敷に荷物を運び入れる
手伝いをした後、父の前に座を取って、そのしぐさに対して不安を感じた。今夜は就寝が....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
右衛門は呻《うめ》くように斧を一寸《ちょっと》動かして妻を呼んだ。
彼れは妻に
手伝わせて馬の皮を剥《は》ぎ始めた。生臭い匂が小屋一杯になった。厚い舌をだらりと....