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手助
「手助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
した。けれども父親は働かねばなりませんでした。一番年上の子も今ではだんだん働いて
手助をしてくれるので、一家にとっては、はなすわけにはゆきませんでした。 親子は....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
や、壺坂の片ほとり土佐町に、沢市という座頭あり。…… 妻のお里はすこやかに、夫の
手助け賃仕事…… とやりはじめ、唄でお山へのぼる時分に、おでん屋へ、酒の継足し....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
身の上を話したら、嬢様を不便《ふびん》がって、薪《まき》を折ったり水を汲《く》む
手助けでもしてやりたいと、情が懸《かか》ろう。本来の好心《すきごころ》、いい加減....
「風波」より 著者:井上紅梅
きな辮子に変っていた。彼女は近頃纏足を始めたが、やはりもとのように七斤ねえさんの
手助けをして、十六本の釘を打った飯碗を捧げて、跛を引きながら空地の上を往来していた。 (一九二〇年十月)....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
れて帰ってもらえないでしょうか。もし願えればあなたの仕事もわかっていることだし、
手助けでもしてご恩に報いることもできると思っています。聞けばあすおたちのそうだが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
いますが、実は兄さんにもお願いしてあったのですが、むしろ貴女には、救護所の方でお
手助けが願いたいのです。この方には、貴女のような気丈夫な方が、是非必要です。監視....
「地球盗難」より 著者:海野十三
た。 そんなわけで、佐々記者は記事を取るばかりではなく、今では大隅学士を大いに
手助けして一日も早くこの事件の解決を図ろうと決心したのだった。彼は学士の為に、自....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
あけに懸った。が、鍵が違ったらしく、すぐにはあかなかった。道夫は武平の傍へいって
手助けをしようとした。川北先生はその間、部屋をぐるぐる見廻していた。そのとき先生....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
この研究を企てたのは、この混雑の中を多少迷わずに辿って行こうとする今日の革命家の
手助けにしたいためである。 私はまず、本当の革命家と、今はわれわれの味方だと言....
「荘子」より 著者:岡本かの子
さいましたか………いやいや長くはそうおさせ申して置きません、遠からずくっきょうな
手助けのはしためをお傍におつけいたすようお取はからい申しましょう」 「いえ、どう....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
っていられないので、差しあたっては昔の烏帽子折りに立ちかえって、ちっとでも叔父の
手助けをしたいと彼は思った。叔父も喜んで承知した。千枝太郎はその以来、叔父と一緒....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
の姓名が列挙してある。それは伊丹弥次兵衛正恒、穂積権九郎宗重、熊谷小五八照賢、鞍
手助左衛門正親、倉橋伝十郎直行、粕屋甚七常定、神原茂左衛門基治で、年齢はいちいち....
「ある夜の星たちの話」より 著者:小川未明
そんな汽笛の音に注意をするものはない。それを注意するのは、貧しい家に生まれて親の
手助けをするために、早くから工場へいって働くような子供らばかりだ。」といった星が....
「銀河の下の町」より 著者:小川未明
信吉は、学校から帰ると、野菜に水をやったり、虫を駆除したりして、農村の繁忙期には、よく家の
手助けをしたのですが、今年は、晩霜のために、山間の地方は、くわの葉がまったく傷め....
「真吉とお母さん」より 著者:小川未明
いいきかされたのでありました。 真吉は、外にいても、内にいても、よくお母さんの
手助けをしましたが、お父さんがなかったので、奉公に出なければならなくなりました。....