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手懸
「手懸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手懸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
犯人は遂に逮捕されない。なにしろ早朝のことだったから、目撃した市民も意外に尠い。
手懸りを探したが、一向に有力なのが集らない。事件は全く迷宮に入ってしまった。警視....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
帰国した痣蟹仙斎のこととを結びつけて、本庁は空前の緊張を示しているが、実は痣蟹の
手懸りなどが十分でなくて弱っているものらしいということになった。そしてこのことを....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
て、本課は全力をあげて約四十日間|捜索《そうさく》を継続していますが、今以て何の
手懸りもない――迷宮《めいきゅう》入り事件くさいですがね、これは……、それだとか....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
「美貌花をあざむく繭子夫人の失踪後、ここに第三日を迎えた。しかし依然としてその
手懸りはない。夫人の生命は今や絶対に危殆に瀕している。本社は、今より二十四時間以....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
らしい。島の娘をつかまえて、メントール候の話に花を咲かせたのも、実は私に、探査の
手懸りを掴ませるためだったというのだ。 では、私は何を掴み得たであろうか。音楽....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
しい流で、棹の立つ瀬はないですから、綱は二条、染物をしんし張にしたように隙間なく
手懸が出来ている。船は小さし、胴の間へ突立って、釣下って、互違に手を掛けて、川幅....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
き第二の警報だと思うのです。われわれはすぐ立ち上らねばなりません」 新しい
手懸り 「はははは。帆村君。君もすこし体をやすめてはどうかね。この間から、ずいぶ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
事たちを励まして、再び念入の捜査をするように命じた。
「必ず、この附近に、何かの
手懸りが残っているはずだ。それを探しあてないうちは、われわれは、いつまでも、ここ....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
早いところ地上との通信連絡を回復しておかないと、気球がどこへ流れていったか、皆目
手懸りがなくなる虞れがあるのである。 ちらりと地上へ目をやると、××陣地はもう....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
安心です。警察隊と医者の来るのを待つばかりです。その間に私は現場を検べて、事件の
手懸りを少しでも多く発見して置きたいと思ったのでした。私だって素人探偵位は出来ま....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
三尺近よっては平伏をした。 「毎年大儀じゃのう。さて、今年の報告にはなにか確実な
手懸りの話でも出るかと、楽しみにいたし居ったぞ。さあ、どうじゃどうじゃ」 虎松....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
すが…… またこれが貴僧、家を越したとか、遠国へ行ったとかいうのなら、いくらか
手懸りもあるし、何の不思議もないのですが、俗に申します、神がくしに逢ったんで、叔....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
上である。今や世界の随所に真理の中心が創設せられ、求むる者に慰安を与え、探る者に
手懸りを与えつつある。現代とても在来の経典を以て満足し、更に一歩を進めて真理の追....
「暗号数字」より 著者:海野十三
私たちにも、まだよく分っていない」 「それではどうも――」 「いや、しかし貴重な
手懸りだけはやっと掴んだのです。見て下さい。これです」 そういって木村氏が帆村....
「活人形」より 著者:泉鏡花
急病 系図 一寸
手懸 宵にちらり 妖怪沙汰 乱れ髪 籠の囮 幻影 破廂 夫婦喧嘩 ....