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「手榴弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手榴弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
「どこだ。痛いといったではないか」 「わははは。幕の上でぱっと光ったので、僕は手榴弾かなんかを投げつけられたような気がしたんだ。わははは、神経だよ、全く神経の....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
議な軍隊を向うに廻して不審をうった。彼等は、こちらの陣地を認めて、小銃を乱射し、手榴弾を投げつけた。小銃はとどいたが、手榴弾は、ずっと遠方で炸裂した。 軍隊を....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
う天蓋や、黒い幕は引きめくられた。桶の蓋はあけられた。蓋の下は死屍でなく、鉄砲と手榴弾が、ずっしりと、いっぱいに詰めこまれてあった……。 「うへエ!」 山崎は....
超人間X号」より 著者:海野十三
― 「先生、また機械人間の一隊が、向こうにあらわれましたよ。こんどは何か手に黒い手榴弾《てりゅうだん》のようなものを持っています」 戸山少年の機械人間は、つい....
火星探険」より 著者:海野十三
のが、彼らの中からとび出して、宇宙艇の方へどんどん投げつけられ始めた。 「やっ、手榴弾《てりゅうだん》か、爆弾か」 こっちの乗組員は、顔色をかえたが、それはそ....
火星兵団」より 著者:海野十三
……」 「先生、ガス砲弾を、あの火星兵に、ぶっつけてやればいいではありませんか。手榴弾をなげつけるような工合にねえ」 「さあ、そいつは、どうかな。手榴弾をなげつ....
大空魔艦」より 著者:海野十三
撃ちあい切りあう戦闘部隊であった。 丁坊の背中にあるのは、ダイナマイトが五本と手榴弾が十個に、食糧が二食分。これでも少年には相当の重さであった。 空魔艦....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
は、三四人の仲間をつれて、そっと潜水艇の近くにしのびよりました。トニーの手には、手榴弾のような形の毒ガス弾がにぎられています。 「やるから、みんな、用心をして…....
社会時評」より 著者:戸坂潤
いうような報道は、その当時、人々が既に知っていたことで、誰と誰とが何をしたとか、手榴弾や拳銃をどうやって手に入れたとか、云ったような「具体的な事実」を今更報道し....
科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
た一種の錬金術を見出したわけです。その方法は、水銀の原子の中核を、|α粒子という手榴弾で叩き壊すと、その原子核の一部が欠けて、俄然金に成る。つまり物質は、金とか....
二十一」より 著者:坂口安吾
、投手であった。もう四十に手のとどこうという今日此頃でも、五米ぐらいは飛べるし、手榴弾投げは上級にパスするぐらい。神経衰弱というものは奇怪な衰弱を表すものだ。考....
だいこん」より 著者:久生十蘭
さえたが、〈バドリオを倒せ〉という抗戦デモのビラをさかんに撒き、さっき外相官邸へ手榴弾を投げこんだものがあるといってきた。 六時ごろ、長謙さんが電話へ立って行....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
性視神経萎縮《アトロフィア・ネルヴィ・オプチジ》という厄介《やっかい》な眼病で、手榴弾《しゅりゅうだん》の破片で頭蓋底を骨折したために、起こったもので、日本では....
母子像」より 著者:久生十蘭
いころ、三万からの民間人が、生きて捕まったらアメリカ人に殺されると思って、親子が手榴弾を投げあったり、手をつないで断崖から飛んだり、いろいろな方法で自決しました....