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「手水盥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手水盥の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
お母《っか》さまお早う、好《よ》い天気になりました、お町やお母さまのお床を上げて手水盥《ちょうずだらい》へ水を汲むのだよ」 と云って少しも平生《へいぜい》と変....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ゆうべの女たちが行儀よく控えていて、さらにお蝶に着物を着替えさせてくれた。蒔絵の手水盥を持って来て顔を洗わせてくれた。あさ飯が済むと、このあいだの女がまた出て来....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
どこ》」という看板、鬢盥《びんだらい》、尻敷板《しりしきいた》、毛受《けうけ》、手水盥《ちょうずだらい》の類までべつだん世間並みの床屋と変ったことはない。ただ一....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
水瓶へ水を汲み込んで遣り、其のうち店の者が漸く起きて台所へ顔を洗いに来ると一々|手水盥へ水を汲んで遣り、店の土間を掃いて居る中に店の者がお飯を喰べてしまうから、....
」より 著者:森鴎外
を見附けた。「あら、あなたお手がよごれていますわ」と云って、女中を呼んで上り口へ手水盥を持って来させた。岡田はこの話をする時女の態度を細かには言わなかったが、「....