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手習い草紙
「手習い草紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手習い草紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
名はあっても、ここでこの草紙を見つけた以上は云い抜けはさせねえ。甲州屋のむすめの
手習い草紙がどうしてここに懸けてあるんだ。仔細をいえ。わけを云え」 お豊は唖の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
雲和尚のもとへは、本陣へ通学することを遠慮するような髪結いの娘や、大工の忰なぞが
手習い草紙を抱いて、毎日|通って来ているはずだ。隠れたところに働く和尚の心は墓地....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
かよった。小さい前髪と、両鬢に奴《やっこ》さんを結んだおかっぱの童女が、しきりに
手習い草紙を墨でくろくしていたことだ。それから、机の引出しや硯箱の中へ千代紙を敷....