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手鼻
「手鼻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手鼻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
お袋と満蔵とはどんなおもしろい話をしてかしきりに高笑いをする。清さんはチンチンと
手鼻をかんでちょこちょこ歩きをする。おとよさんは不興な顔をして横目に見るのである....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
へ帰れなくなる。彼等は、身寄りのない雪の北海道で「越年」するために、自分の身体を
手鼻位の値で「売らなければならない」――彼等はそれを何度繰りかえしても、出来の悪....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に光らし、用心深く、身ぎれいにしてるが、一方では情婦《いろおんな》をこしらえて、
手鼻をかむ馬方でさえ眉を顰《しか》むるような、肥料溜《こえだめ》や塵溜《ちりだめ....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
餅を持って来い」 壮い男は首を縮めて俯向いておりました。見張の男は背後の方で、
手鼻をかむ音をさせました。長者は室の内をあっちこっちと歩きだしました。 年とっ....