才華[語句情報] » 才華

「才華〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

才華の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
かし、俺は吉野君に会ってから、なんだか頼もしいように思い出した。少年時代に十分な才華を輝かしたあの人が、また少しも出られないでいる。それを思うと、俺は少し安心し....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
い話をした。故人と彼とは同じ新聞社の編輯局に可なり久しく居たのであったが、故人は才華発越、筆をとれば斬新警抜、話をすれば談論火花を散らすに引易え、彼はわれながら....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
論ダンアツのせいで文章がヘタになったというのはウソの骨頂で、言論自由、もっとも文才華やかなるべき当節に於て、右の二つ、変るところなし。 文章は綴り方だけではな....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
の人を魅了しつくしてしまって、銅御殿《あかがねごてん》の女王火の国の白蓮と、その才華美貌を讃《たた》える声は、高まるばかりであった。伝右衛門氏は、それほどの女性....
三国志」より 著者:吉川英治
宴の席に、劉泌はひとりの美少年をつれていた。玄徳がふと見ると、人品|尋常でなく、才華玉の如きものがある。で、劉泌にそっと訊ねてみた。 「お宅のご子息ですか」 「....
三国志」より 著者:吉川英治
せぬと……」 「なぜそんなことを」と、華※は舌打ちして、 「でなくてさえ、曹家の才華は植弟君にある、植弟君が口を開けば、声は章をなし、咳唾は珠を成すなどと、みな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っていた。 つまり風流子というものか。諸般の芸事には通じ、詩藻ゆたかで、文学の才華はなみならぬものだが「――戦はごめんだ」と、つねに言って、軍事は嫌い、政治に....