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打ち手
「打ち手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打ち手の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「剣侠」より 著者:国枝史郎
「……」澄江の眼には当惑らしい表情が出た。 「打とうと思えば小父様など、たった一
打ち手間暇はいらぬ。……打たずにかえって打たれたは……澄江さま、貴方のためじゃ」....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
の夜半……」あるじは雪景色を眺めていた。 「よい上の句が出ないと見える」 「よい
打ち手がめつからぬと見える」 二人は哄然と笑い合った。 「これからだんだん暖か....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
氏良しという局面であったが、この時、秀哉名人が、一門の者を集めて、打ち掛けの次の
打ち手を研究し、結局、前田六段が妙手を発見し、このお蔭で、黒の良かった碁がひっく....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ことはない。 武州川越在の千頭津右衛門といえば、碁打の間には全国的に名の知れた
打ち手。名人上手に先二なら歩があるという評判であった。礼を厚うして各家元の専門棋....
「私の碁」より 著者:坂口安吾
行儀の悪い力持ちの碁打ちばかりそろったところで、軍需会社の職工に一級二級ぐらいの
打ち手は相当いるが、腕ッ節専門の立廻り派ばかり、そういう人々と三年間立廻りに耽っ....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
分の速力で弾丸を打ち出すことの出来る人でも、引金を握っては一ぱし確かな腕を持った
打ち手に相違ない。 「ボブ・クラチットの許へそれを送ってやろうな」と、云いながら....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
三年八島の軍敗走して景清ここに来る。伯父入道眠蔵に置いて軍労を助く。ある日温麦の
打ち手というを聞き誤って、伯父の心替りと思い取って、忍んで入道を害し、寺を去り、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
目お負けになりました。碁聖の碁よりもあなたのほうがもっとお強いらしい。まあ珍しい
打ち手でいらっしゃいます」 と少将はおもしろがって言うのであった。昔はたまによ....