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「打って付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

打って付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
と想像が付いて来る。それは姫草ユリ子なる名称が、彼女の清らかな、可憐な姿の感じに打って付けである事を、彼女が自覚していたばかりでない。そうした彼女の気持の清浄無....
芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
声を出して頭を振り立てた。洗い晒しの印袢纏に縄の帯。豆絞りの向う鉢巻のうしろ姿は打って付けの生粋な哥兄に見えるが、こっちを向くと間伸びな馬面が真黒に日に焼けた、....
炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
んが寄り付いて下さらないから―― 夫 そいでまあ、このりんごの絵なら飾っとくのに打って付けだと思いましてね。そこで、こんなに絵具がたんと塗ってあるんでやすから、....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
かネ、技師になる適当の女が?」というと、さもこそといわぬばかりに、「ある、ある、打って付けのお誂え向きという女がある。技術はこれから教育まにゃならんが、技術は何....