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打上げる
「打上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤い蝋燭」より 著者:新美南吉
を木の枝にくくりつけてみんなの来るのを待っていました。 いよいよこれから花火を
打上げることになりました。しかし困ったことが出来ました。と申《もう》しますのは、....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
初め錦輝館で、そもそも活動写真というものを興行した事がある。その時は、海岸へ波が
打上げる所だとか、犬が走る所だとかいったような、誠に単純なもののみのフィルムで、....
「雑記(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
焚火の灰がわずかに燻って、ゆるやかな南の風に靡いていた。 いちばん大きな筒から
打上げる花火は、いちばん面白いものでなければならない、という理窟はどこからも出て....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
吻と一息つく間もない、吹煽らるる北海の荒浪が、どーん、どーんと、ただ一処のごとく
打上げる。……歌麿の絵の蜑でも、かくのごとくんば溺れます。二打ち三打ち、頽るる潮....