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打合せ
「打合せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打合せの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
ない。第二にそれも明後日までには、是非共実行する必要がある。それからその実行上の
打合せをするために、明日中にお敏さんに逢って置きたい、――と云うのが第三の難関だ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
丁度|夜半である事を知っていた。そして涙を拭いもあえず、静かに床からすべり出た。
打合せておいた時刻が来たのだ。安息日が過ぎて神聖月曜日が来たのだ。クララは床から....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ないと思っているらしい。 「先生。お目にかかりたいですね。至急にお目にかかって、
打合せをしたいと思いますが、いかがでしょう」 「けっこうだ。それでは、あと五分も....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
現況だった。 夫人代役が苅谷邸を去ってから数分後、苅谷氏は探偵猫々とのかねての
打合せにより、悲痛なる呻き声と共に、「家内を奪われた、家内を取戻してくれエ」と騒....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
こまごました注意をあたえた。また一号艇長の望月大尉と、二号艇長の山岸中尉との間に
打合せが行われ、両艇は、なるべく編隊で飛ぶこととし、もし何か大危難に遭遇したとき....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
あと三四十分もすれば、その横につけることができるであろう。 艦隊は、前もって
打合せをしてあるとおり、あの飛行島で二十四時間を過すことになっている。その間に士....
「空襲警報」より 著者:海野十三
とアンテナとを備えていて、魚がとれると、遠く内地海岸の無線局を呼び、市場と取引の
打合せをすることができるのであった。 磯吉という漁夫の一人が、用便のために眼を....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
目を遣って、 「貴女に道を尋ねました、あの日も、実は、そのお肝入り下さるお邸へ、
打合せ申したい事があって罷出る処でござったよ。 時に、後月のその舞台は、ちょっ....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
、活けてありました秋草をじっと見ながら、顔を紅のようにしたということですよ。何か
打合せがあって、密と目をつけていたものでもあると見えます。お米はそのまんま、手が....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
しが、姉上の早や二階を下りて来たまいたるなり。 「……寒いこと。」 羽織の両袖
打合せて、静に敷居を越えたまいぬ。 「晩かったのね。」 「あのね、面白かったんだ....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
めのあらゆる注意、撮影機械に関する保存上および能率上の諸注意、現像場との諸交渉・
打合せ、および特殊技術に関する協同作業、トーキー部との機械的連繋、および右の諸項....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
半襟、緋鹿の子の腰巻、朱鷺色の扱帯をきりきりと巻いて、萌黄繻子と緋の板じめ縮緬を
打合せの帯、結目を小さく、心を入れないで帯上は赤の菊五郎格子、帯留も赤と紫との打....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
る、軽いおくれ毛を撫でながら、静に扉を出ました。水盤の前に、寂しく立つ。黒繻子と
打合せらしい帯を緩くして、……しかし寝ていたのではありません。迎えるように、こっ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
縁の眼鏡をかけた顔で、背後へ芍薬が咲いたような微妙い気勢に振返った。 その時、
打合せの帯を両手に取って、床に膝をつきついてお夏の前に廻ったのは、先刻から控えて....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
と軽く、乳のあたりをたたきながら、 「……明後日が舞台ですってね。……じゃあ
打合せやなにかで、宿で大勢待ってるんでしょうね。」 「大丈夫……」 と、なぜか....