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打壊し
「打壊し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打壊しの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
来よう。然しながら結局は、現存の国家なり産業組織なりが、合理的な批判を以てそれを
打壊し得るにあらずんば、決して根絶することの出来ない見方である。私のいう二つの見....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、長い杖で、それ立つのだ、それ辞義だと、己が物好きから舞台面の大切な情味を散々に
打壊して居る。今の梅幸の栄三郎のお俊が、美しい顔に涙はなくて今にも吹き出しそうに....
「衝突心理」より 著者:夢野久作
交通の少い夜半に同国道を往復していたもので、損害といってはヘッド・ライトと機械を
打壊し、前部右車軸を押し歪めて運転不能に陥り、運転手、戸若市松(二十九)は硝子の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちこわ》しにでも会った日には、ちっとやそっとの金では埋合せがつかない」 「たとえ
打壊しに逢ったからと言って、あんな筋の違ったやつらに物を出してやることはできませ....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
ノ。 「オヤ、気障な言語を知ってるな、大笑いだ。しかし、知れるかノというノの字で
打壊しだあナ、チョタのガリスのおん果とは誰が眼にも見えなくってどうするものか。 ....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
って居ると、向うの離座敷で暴れ廻る客があるだ、若い衆を擲っていけえこともねえ皿を
打壊したりして見兼ねたから、仲へ這入って何故此様な事をすると段々尋ねた処が、仲人....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
了って、的にしていた貴所の挙動すらも疳癪の種となり、遂に自分で立てた目的を自分で
打壊して帰国って了われたものと拙者は信ずる、然るに帰国って考えてみると梅子|嬢の....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
が悪い。それに就いて人は怨まれぬ。が、あの手紙を書いた長田の心持は、忌々しさに、
打壊しをやるに違いない。何ういう心であるか、余処ながら見て置かねばならぬ。もし間....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
末寺であった。したがって山法師出動の際には、ツルメソは常にその先棒となって、破却
打壊しの任務に当っていた。彼らは山法師の使嗾によって建仁寺を破壊した。仏光寺を破....