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打砕く
「打砕く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打砕くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
だ、汝気が違ったか、飛んだ奴だ、一枚毀してさえ指一本切るというに、二十枚箱諸共に
打砕くとは……よし、さ己が首を斬るから覚悟をしろ」 と詰寄せました。權六は少し....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
を掴ませられてまた事実《もの》にしてまた打砕き、打砕いてはまた掴み、掴んではまた
打砕くと、何時《いつ》まで経《た》っても果《はて》しも附かず、始終同じ所に而已《....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
おうと胸を衝くのは、罪も報いも無いものを背後からだまし打に、岩か玄翁でその身体を
打砕くような思いがして、俺は冷汗に血が交った。な、こんな思をするんだもの、よくせ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の放恣浩蕩《ほうしこうとう》なる自己陶酔から、わが道庵先生の身辺と心境とを微塵に
打砕くものの出現は、運命と言おうか、定業《じょうごう》と言おうか、是非なき必至の....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
も亥太郎は躍起となって、 亥「さア人面獣心、逃げるなら逃げて見ろ、五体を微塵に
打砕くぞ」 文「大伴氏、最早逃げようとて逃すものでない、積る罪業の報いと諦めて....