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打破る
「打破る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打破るの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
たちの「妄想」です。ですから、「顛倒夢想を遠離する」ということは、そうした妄想を
打破ることです。克服し超越することです。その昔、相模太郎北条時宗は、祖元禅師から....
「弟子」より 著者:中島敦
者にとって、何の学ぶ必要があろうか? 孔子にとって、こんな幼稚な譬喩《ひゆ》を
打破るほどたやすい事はない。汝の云《い》うその南山の竹に矢の羽をつけ鏃《やじり》....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
て壟断しようと試みた者は、所謂、薩長土肥の藩閥諸公であった。その藩閥政治の弊害を
打破るべく今の議会政治が提唱され初めたものであるが、そもそもその薩長土肥の諸藩士....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
によって治安維持法を初め沢山の悪法が撤廃される時まで、婦人独自の力で、この悪法を
打破ることは遂に出来なかった。日本では、婦人が地方自治体の政治に干与するための公....
「火星兵団」より 著者:海野十三
かず、大損害を受けた。
「どうにも手段がない。どんなことをしてみても、火星兵団を
打破る見込は立たない」
「仕方がない。この上は世界同盟をつくり、各国の智慧者を集....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ムク」 今まで所在を潜めていたムクが、かくまで昂上してきた茂太郎の感興を一時に
打破るがものはありました。前両足を揃えて、耳を筒の如く立て、眼をらんらんと光らせ....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
い強いのだ」しかし、いくら剛毅な精神の所有者でも、鉄の心臓の持主でも、この難局を
打破ることは出来ないだろう。技術員たちより、一日か二日|生延びるだろうが、やがて....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
小山さん御夫婦にお願い申したらよかろうとこういう発議《ほつぎ》で外の人もそれまで
打破る事が出来ず、マアそういう事にしようと相談は一決したがそれについては僕らに媒....
「三国志」より 著者:吉川英治
て都へ馳せ上った。 「まず、彼が行けば」 と曹操は、一応安心して、さらに、呉を
打破ることへ思いを急にした。 時。建安十三年の冬十一月であった。 風しずかに....
「三国志」より 著者:吉川英治
いたが、彼のやみ難い感情が、頑として、いうのであった。 「わが大軍が、赤壁に魏を
打破るためには、いかに莫大なる兵力と軍費の犠牲を払ったか知れない。然るに、その戦....
「三国志」より 著者:吉川英治
新城付近へ潜行させ、 「司馬懿の軍は、洛陽へのぼって、天子の勅をうけた後、孔明を
打破ることになっている。このときに功を成し名を遂げんとする者は、募りに応じて、司....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
それしか、よい戦法はありませぬ。まずいかなる作戦も、今日にいたっては、彼の強大を
打破るわけにゆきません」 「なぜか! なぜそのように尊氏を恐れるのか」 「さきに....