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承認
「承認〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
承認の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
予期を裏切られた寂しさを感じた。しかしまた同時に勇敢にも残酷《ざんこく》な現実を
承認した。海を青いと考えるのは沖だけ見た大人《おとな》の誤りである。これは誰でも....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
るのは、どうしても必要でございます。さもなければ、どうしてこの超自然な事実を、御
承認になる事が出来ましょう。どうして、この創造的精力の奇怪な作用を、可能視なさる....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
》を外《はず》し出した。
「それはいけない。馬の脚だけはよしてくれ給え。第一僕の
承認を経《へ》ずに僕の脚を修繕《しゅうぜん》する法はない。……」
半三郎のこう....
「片信」より 著者:有島武郎
いやりだけの生活態度で、労働者の運動に参加しようとすることが、はたして労働階級の
承認するところとなるであろうか。僕はここに疑問を插《はさ》むものである。結局堺氏....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
かの強権を敵としうる境遇の不幸よりもさらにいっそう不幸なものであることをみずから
承認するゆえんであるからである。 今日我々のうち誰でもまず心を鎮《しず》めて、....
「弓町より」より 著者:石川啄木
さわった人たちが二三年前に感じたことを、私は今始めて切実に感じたのだということを
承認するものである。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 新らしい詩の....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
最大無限の価値を持っている。私にはそれに代うべき他の何物もない。私の存在の確実な
承認は各※の現在に於てのみ与えられる。 だから私に取っては現在を唯一の宝玉とし....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る収穫はその前の九〇〇年間のそれに比べて多大なものであるということは恐らく一般の
承認するところであろうと思われる。単に器械的熱学理論がこの問題に応用されただけで....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
か?』 天啓は皆同根博したか? 神は変らない。神は常に与える。が、しかし決して
承認を強要しない。無智なる者、資格なき者は之を排斥する。それは当然である。異端邪....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
込まれてしまつたためにほかならぬのである。そして、もしも諸君がこの見解の正しさを
承認するならば、同じ戦争の間、ほとんど全部の国民が相互にだまし合わなければ生きて....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
れば王政維新の後、新政府にては各国公使を大阪に召集し政府|革命の事を告げて各国の
承認を求めたるに、素より異議あるべきにあらず、いずれも同意を表したる中に、仏国公....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
込むようになっては愚慢の大将であるが、里見を初め附近の城主を籠罩して城主の位置を
承認せしめたは尋常草賊の智恵ではない。馬琴はとかくに忠孝の講釈をするので道学先生....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
そう見えた、と多津吉は言うのである。 ――聞きがきする私のために、偏にこれは御
承認を願いたい。 山の上の墓地にして、まばらな松がおのずから、墓所々々の劃にな....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
において異常ありやいなやの点なり。もし、この試験によりて精神に毫も異常なきことを
承認するを得ば、狐狸もしくは蛇の類の憑付にあらざることを知るを得ん。ゆえに、予は....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
東亜連盟の結成を昭和維新の中核問題としたのである。しかるに同年九月十五日の満州国
承認記念日に、陸相板垣中将がその講演に東亜連盟の名称を用いられた。更に次いで発表....