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「承諾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

承諾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
《しゃきん》の手をとらえた。 彼らは二人とも、その握りあう手のうちに、恐ろしい承諾の意を感じたのである。 五 白い布をかかげて、家の中に一....
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
事実上彼よりもお鳥やお鈴が拵《こしら》えたと言うのに近いものだった。)存外素直に承諾した。それは又お鈴が恐れていたお芳の兄も同じことだった。お芳は千円の手切れ金....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
もう手前も、お忙しいのは重々承知いたしております。が、そこをどうかまげて、一つ御承諾を。」 鼠小僧はここに至って、たちまちまた元の原稿の催促へ舞い戻った。が、....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
眼にかけながら、喜三郎《きさぶろう》の取りなしを機会《しお》にして、左近の同道を承諾した。まだ前髪《まえがみ》の残っている、女のような非力《ひりき》の求馬は、左....
袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
てら》っていた夫を殺そうと云うくらい、そうしてそれをあの女に否応《いやおう》なく承諾させるくらい、目的に協《かな》った事はない。そこで己は、まるで悪夢に襲われた....
或る女」より 著者:有島武郎
す。あなたはすでに木村君で行きづまっている人なんだと僕には思われるのです。結婚を承諾した以上はその良人《おっと》に行きづまるのが女の人の当然な道ではないでしょう....
星座」より 著者:有島武郎
とでもないしさ」 おせいはこんなことをいわれるのを聞いていると、とてもこの話は承諾はできないと思った。聞いているうちに、その人が憎らしくなって、いっそ帰ってし....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ますると、親御の貴下のお口でも、坂田礼之進聞棄てに相成りません、はははは。で、御承諾下さりますかな。」 「家内は大喜びで是非とも願いたいと言いますよ。」 時に....
クララの出家」より 著者:有島武郎
その時からクララは凡ての縁談を顧みなくなった。フォルテブラッチョ家との婚約を父が承諾した時でも、クララは一応辞退しただけで、跡は成行きにまかせていた。彼女の心は....
」より 著者:池谷信三郎
うに! ―― Amen! ―― Amen! (11に挿入した句章は作者F・Oの承諾による)....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ざいまして、お爺さんが何か一つ不思議な事を見せてくれと依みますと、早速二つ返事で承諾してくれました。 『われわれの芸と申すは先ずざっと斯んなもので……。』 言....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
しいのだが、なる気かどうか」という事であった。ファラデーは非常に喜び、二つ返事で承諾した。 それで、一八一三年三月一日より助手もあてがわれ、ここに泊ることとな....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
や知らずや、財政|窮迫の折柄、この申出に逢うて恰も渡りに舟の思をなし、直にこれを承諾したるに、かかる事柄は固より行わるべきに非ず。その事の知れ渡るや各国公使は異....
式部小路」より 著者:泉鏡花
うかうかとこれへ。 実は前もってちょっとお台所口まで、お断りを申上げまして、御承諾を頂戴いたそうかにも心得ましたが、早や拝見御免とありますれば、かえってお取次....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ころ、重ねて日本の国防につき、できるだけのことを承りたいとのことであったので遂に承諾し、山王ホテルの星野氏の室で会見した。先方は星野氏の他に賀屋、石渡、青木の三....