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技工
「技工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
技工の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
述した。八月十五日の深夜に、事実無根の自白をおこなった被告横谷武男(二七)、もと
技工、同分会闘争委員が、どのようにして数名の検事たちから彼の親思いの気持と共産党....
「死者の書」より 著者:折口信夫
技術も、女たちの間には、目立たぬ進歩が年々にあったが、浸で染めの為の染料が、韓の
技工人の影響から、途方もなく変化した。紫と謂っても、茜と謂っても皆、昔の様な、染....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
で見て来たような大小の文化住宅が立ち並んでいる。だが、かの女|等は、此の日本の小
技工のたくみな建築が、寧ろ伯林のよりも効果的だと考えられるのである。日本で想像し....
「扉は語らず」より 著者:小舟勝二
は自然的に倒れたのであるか? 彼の立て方に何らかの不注意があったのだ。若い未熟な
技工の間にはしばしば起ることだ。敢えて珍らしくはない。又それ以外に想像は許されな....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
った。個性の内の拍子に乗って顕れる生命も、此を見出してくれる人がない間は、一種の
技工として、意識せられ、当人の屡同一手法に安住することは勿論、追随者によって摸倣....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
と砂糖を調じて鉱山用のドンドロを合せたなどは、ほんの人寄せの前芸に過ぎない。その
技工の妙を伝聞して、当時の藩主の命じて刻ましめた、美しき小人の木彫は、坐容立礼、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しているが、ほかにも幾点かの墨蹟。また彫刻。それに鞍、刀の鍔などの極くわずかな余
技工芸品が見られる。 ここでは、彼の墨蹟について、少し立ち入ってみる。 しか....