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抓む
「抓む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抓むの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
りも少し下った処……八釜しく云うと七個在る頸骨の上から三つ目ぐらいの処をチョイト
抓むと、ドンナ猛犬でも頭がジインとなって、この人にはトテモ敵わない。絶対服従とい....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
ase you!』 と来るかな。そこで彼等は同時に箸を著け、同時に一塊の蛇肉を
抓む。――いやいや。どうも蛇肉ではグロだ。やっぱり鰻という方がいい。そんならこの....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
せ、こら、申さぬか」
「…………」
「いわぬな」
と、六部は、又八の鼻をつよく
抓む。
抓んでおいて、又八の顔を、左右へ烈しく振り動かすので、又八は妙な悲鳴を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
へ、腰をすえこんでいたのである。 「いつ研げる?」 「さあ」 耕介は自分の頬を
抓む。長い顔がよけいに伸びて眼じりが下がる。何か人を揶揄しているように見え、小次....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
そこの木戸を押して」 と、お通は、髪にかけていた手拭を、藍に染まった青い手で、
抓むようにそっと取る。 ここは播州の飾磨の浦で、志賀磨川の水が海へ注ぎ出る所、....