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「投入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

投入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
ていってもらいたいと願うのです。 単に利害勘定からいっても、私の父がこの土地に投入した資金と、その後の維持、改良、納税のために支払った金とを合算してみても、今....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の本能に従って、私は他を私の中に同化し、他に愛せらるることによって、私は他の中に投入し、私と他とは巻絹の経緯の如く、そこにおのずから美しい生活の紋様を織りなして....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
る、「若し汝の眼汝を罪に陥さば抉出して之を棄よ、そは五体の一を失うは全身を地獄に投入れらるるよりは勝ればなり」とある(同五章二十九節)、又|施済は隠れて為すべき....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
まれてあったことは勿論である。彼は、先ず汽罐を開けて自らの着衣と下駄とをその中に投入して燃やし、由蔵の部屋で由蔵の着衣をそのまま失敬して天井裏に忍び込んだのであ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
らしい。鹿児島からも串良からも手紙が来ず、わからない。 また瀬戸内海等ヘ、機雷投入を二日つづけてやった。きょうは尾道と四国との連絡船が停まったと出ていた。PB....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
見るの間郎従四人|忽ち死亡す、而るに忠常彼の霊の訓に依つて、恩賜の御剣を件の河に投入れ、命を全うして帰参すといふ。古老曰く是れ浅間大菩薩の御在所、往昔より以降、....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
の娘) 撫子。円髷、前垂がけ、床の間の花籠に、黄の小菊と白菊の大輪なるを莟まじり投入れにしたるを視め、手に三本ばかり常夏の花を持つ。 傍におりく。車屋の娘。 撫....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
身体が、舞いました。それだけより存じません。 もっとも、私が、あの、鳥羽の海へ投入れられた、その身の上も話しました。その方は不思議な事で、私とは敵のような中だ....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
夥兵立懸り、押取巻く、上手に床几を据えて侍控えいて、何やらむいい罵りしが、薪をば投入れぬ。 どろどろと鳴物聞えて、四辺暗くなりし、青白きものあり、一条左の方よ....
発明小僧」より 著者:海野十三
見るより明かなり。 (本器一個の値段は一円七十銭の見込み。但し初充電に金二十円を投入し置くをよしとす。) 動物発電機 本器一台を備うるときは、シガレット電熱....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
僕が横寺町の先生の宅にいた頃、「読売」に載すべき先生の原稿を、角の酒屋のポストに投入するのが日課だったことがある。原稿が一度なくなると復容易に稿を更め難いことは....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
々番人なくして新聞を街上に売るものあり。これを買う人は、まずその代価を銭箱の中に投入して一紙を持ち去り、だれも盗み去るものなし。料理屋に入りて食事をなすものあり....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
許可を願い出たが、この度は許されなかった。そこで熱心なる出願人等は、遂に奉行所の投入箱へ願書を投げ入れるという最後の手段にまで出たので、八月四日奉行より、 申候....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、戦闘員の採用は恐らく義務より義勇に進むべく、戦争に当りては全国民が殺戮の渦中に投入せらるべし。 三 国軍の編制は兵力の増加に従い逐次拡大せり。特に注目に値する....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
れが本当の古き日本趣味者の心でなくてはならない。私としては自分をこのモダンの中に投入れる事はまっ平である。世はうつるのが至当であるが、しかし、幸に自分は古き日本....