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投手
「投手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
投手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
ことになっているそうである。 いわゆるスモークボールを飛ばして打者を眩惑する名
投手グローブの投球の秘術もやはり主として手首にあるという説を近ごろある人から聞い....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
意に何人も感歎せぬものはなかった。 「おれもゆく」 「おれも……」 後藤という
投手と浜井という三塁手はすぐにつづいた。 「学校の体面を思えばこそ小原も浜井も後....
「燃ゆる頬」より 著者:堀辰雄
頃私たちの間に流行していた希臘《ギリシヤ》彫刻の独逸製の絵はがきの一つの、「円盤
投手《ディスカスヴェルフェル》」と云うのに少し似ていた。そしてそれが下級生たちに....
「馬庭念流のこと」より 著者:坂口安吾
あの矢は尖端のタマにつかえて強くひきしぼれないから、矢の速力はちょうど高校野球の
投手のタマの早さぐらいだ。金田や別所のタマはあれよりもケタちがいに早い。それをポ....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
バックのエラーで負けるのは仕方がねえ。長助は中学二年生だ。二年ながらも全校の主戦
投手じゃないか。その上に三年生というものがありながら、長助のピッチングにかなう者....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
フをたのしむ私は、茶道をたのしむこじきのようなものであろう。 いつも大
投手がいない町 桐生は四百年前に織物都市として計画的につくられた時から小大名の....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
くなってからの二週間ほどたいがい後楽園へ通った。 科長の内村裕之先生は往年の大
投手であり今日でも野球ジャーナリズムの第一人者であるから、廻診の折、もう君、そろ....
「日月様」より 著者:坂口安吾
て、せっかくの治療がオジャンになる怖れがあるからであろう。 科長の内村先生(大
投手)担当の千谷先生(大捕手)のお許しで後楽園へ見物を許された。後楽園のない日、....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
うである。 話の真偽は知らないが、さる野球通の話によると、昨年、星野組の火の玉
投手荒巻が東大へ入学しようとした。東大の野球部の世話役が大いによろこんで、東大野....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
しく、大胆で、これまで日本になかったものを持っている。 別府星野組の荒巻という
投手、あいつは非常な秀才なんだそうで、学校を首席で出て、職業野球に入らないで東大....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
その一 速球
投手と女優の身売り 新しい年も九日になるのに、うちつづく正月酒で頭が痛い。細巻....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
緻な媚に溢れていた。 青年は、常に無邪気そうな、しかし時々気むずかしそうな、名
投手の球勢変化を思わせるような抑揚のある態度で夫人に対しているのであった。 「ほ....
「二十一」より 著者:坂口安吾
ルがとどかぬ。僕は元来インターミドルで優勝したジャンプの選手で、又、野球も選手、
投手であった。もう四十に手のとどこうという今日此頃でも、五米ぐらいは飛べるし、手....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
のカカトに重点を置いて身体の回転を起すことにきびしい注意をうけるが、野球における
投手の投球動作でも、そのフィニッシュにおける足の爪先の方向や踏ん張りに主点をおき....
「澪標」より 著者:外村繁
庭球部から野球部に転じた。野球の方がより男性的であると思ったからである。が、直ぐ
投手である五年生の「少年」にされる。 次兄はその性質は温和であったが、体格はひ....