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「投機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

投機の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
のが思わざる邪魔をしないとも限らない、そこに自分の力量をだけ信用してはいられない投機的な不思議があるとともに、そうした場合自分の力量が、どれほどしなやかに機変に....
」より 著者:岡本かの子
職にも、栄達にも気が進まなかった。二度目の妻が死んで、五十近くなった時、一寸した投機でかなり儲け、一生独りの生活には事かかない見極めのついたのを機に職業も捨てた....
我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
額の多少に拘わらず、その得意は大なり。まぐれ当りの配当は、たとい二百円なりとも、投機的にして、正道なる馬券ファンの手柄にすべきものにあらず。 一、人にきいて取り....
メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
ことのできないくらいの魚を、たった一日でとったものでした。実際、私どもは命がけの投機仕事をしていたので――骨を折るかわりに命を賭け、勇気を資本にしていた、という....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
る、なかまが二人、一人は検定試験を十年来落第の中老の才子で、近頃はただ一攫千金の投機を狙っています。一人は、今は小使を志願しても間に合わない、慢性の政治狂と、三....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
通に至難を感ずる。かかる場合に、ほくそ笑むのは、低級未発達の悪霊どもである。かの投機的慾望によりて刺戟されたる無数の民衆こそは、同じ慾望に燃えている下級霊にとり....
読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
従来の岩波出版物の特色をますます発揮せしめようとする。この計画たるや世間の一時の投機的なるものと異なり、永遠の事業として吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
、怪しむに足らない。 堅気の庶民が乱世の荒波にもみまくられて、体裁ととのわず、投機的になり、その日ぐらしのヤケな気持になっているとき、裏街道で悪銭のもうかる愚....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
て思惑株に手を出し、また土地の買占めをするものがあったりして、ほとんど国をあげて投機の熱病に罹った観があった。ところが大正八年三月の停戦と同時に物価急落し、それ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
に多年の練習と熟達とを要するもの。 第五、危険の伴うもの、すなわち、株式、相場、投機のもの。 等、すべて多大の資力と非凡奇抜な大力量とを要する事業は、その利益....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
一|時にでかく儲けべいと思って人の物を貪るような事をしちゃアいけねえ、随分|大い投機を工んでやれば金が出来べいが、其の金は何うしても身に附いてはいねえ、若し其の....
革命の研究」より 著者:大杉栄
、立憲君主とも妥協し、ブルジョワ地主に圧迫されている農民とも妥協し、また不動産の投機師とも妥協した執政官であった。そういったいろんなものが不思議にも彼の革命的精....
雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
手でうんと金を絞らしたら、奴さん苦しくなり、部下となっている遊朋友に勧められて、投機に手を出したところが、みるみる六十万円と云う穴を開けてしまったさ、それで、一....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ょう。だが、やっぱり心の奥にはかすかな圧迫があって、その五十銭行使を実力でなく、投機使する気持ちを湧かすのであります。もしそう意識しないとしても潜在意識において....
はつ恋」より 著者:神西清
足して、冷たい微笑を漏らした)――どこかの下役人の娘と結婚して、その結婚ののち、投機に手を出して、今度は完全に破産してしまった。 「どうぞあの夫人が、お金を貸し....